日銀「秋の利上げ」に現実味、コアCPI2.8%が示す3つの岐路
リード 総務省が8月8日に発表した7月の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年同月比2.8%上昇と、市場予想の2.6%を上回った。ここで重要なのは「2.8%」という水準そのものではなく、5月・6月・7月と3ヶ月連続で上振れが続いた構造の方だ。日銀が「物価の安定的かつ持続的な上昇」と呼ぶ条件に、データがじわりと近づきつつある。 何が起きているのか 総務省統計局の発表によれば、7月のコアCP...
リード 総務省が8月8日に発表した7月の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年同月比2.8%上昇と、市場予想の2.6%を上回った。ここで重要なのは「2.8%」という水準そのものではなく、5月・6月・7月と3ヶ月連続で上振れが続いた構造の方だ。日銀が「物価の安定的かつ持続的な上昇」と呼ぶ条件に、データがじわりと近づきつつある。 何が起きているのか 総務省統計局の発表によれば、7月のコアCP...
リード 2026年4-6月期の主要企業決算が8月第2週に集中した。財務省「法人企業統計(速報)」によれば、製造業の経常利益は前年同期比約14%増と好調な数字が並ぶ。ただし、この数字をそのまま「日本経済の実力」と読むのは早計だ。円建て海外収益の膨張は、現時点では恩恵だが、為替が反転すれば脆弱性に変わる。 何が起きているのか 東京証券取引所プライム市場に上場する製造業大手の4-6月期決算で、海外売上高...
リード 米労働統計局(BLS)が8月11日(現地時間)に発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%と、市場コンセンサスの3.1%を0.2ポイント下回り、2024年2月以来の低水準となった。FRBの9月会合での利下げ観測が一気に強まる中、ここで重要なのは米国の物価動向そのものではなく、日米金利差の縮小が日本経済の三つの軸にどう作用するか、だ。 何が起きているのか BLS発表のデータに...
リード 厚生労働省が8月12日に公表した毎月勤労統計によると、2026年6月の実質賃金は前年同月比+1.2%と、3か月連続のプラスを記録した。2022年以降、インフレに賃上げが追いつかなかった「実質マイナス」の時代が続いたことを考えると、一つの節目に差し掛かっている。ここで重要なのは数字の表面ではなく、この変化が日銀の正常化路線と個人消費にどう絡み合うかの構造だ。 何が起きているのか 厚生労働省「...
リード 8月13日、長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時2.05%をつけた。日銀が政策金利を0.75%に引き上げた3月以降、長期金利は緩やかに水準を切り上げており、2%超えは2011年以来約15年ぶりとなる。家計・財政・企業——三つの回路を通じて「金利のある世界」のコストが顕在化しつつある。 何が起きているのか 財務省が8月13日に実施した10年利付国債の入札では、落札平均利回りが2.01...
リード 内閣府が本日(8月15日)公表した2026年4〜6月期の実質GDP速報値は、前期比+0.4%、年率換算+1.4%となった。市場コンセンサスの年率+1.2%(ブルームバーグ調査)をわずかに上回ったものの、「好調」と呼ぶには材料が足りない。ここで重要なのは成長率の数字ではなく、内需と外需の貢献度がどう入れ替わったかの方だ。 何が起きているのか 内閣府の速報によると、4〜6月期の実質GDP成長率...
リード 日本の半導体投資が新しいステージに入った。2026年8月時点で、TSMCの熊本第2工場着工とラピダスの北海道千歳パイロットライン試験稼働が重なり、国内外からの関連投資の累計額は10兆円規模に達しつつある。ここで重要なのは「工場が建つ」という事実ではなく、この投資が貿易構造・地方雇用・財政に与える中期的なインパクトの方だ。 何が起きているのか 経済産業省の集計によると、2021年から2026...