
元記事: [freee会計や勤怠をAIで操作する ― freee-api-skill](https://cccskills.com/media/freee-api-skill-accounting-mcp)(cccskills) スキルのページ: [freee-api-skill](https://cccskills.com/skills/freee-freee-mcp-freee-api-skill) **この記事の結論** - こんな人に: freee会計や人事労務を毎日使っていて、経費申請や勤怠、試算表の確認をAIエージェントに任せたい経理・労務の担当者 - 入れると: 「この支出を取引として登録して」と頼めば、事業所の確認から登録まで進む - 入れると: 勤怠打刻や工数登録の必須項目を、APIリファレンスから調べてもらえる - 入れると: 試算表の取得や未承認仕訳の確認を、freeeの画面を開かずに頼める - 向かない人: freeeを使っていない人や、freee-mcpの接続と認証を用意できない環境で使いたい人 freee-api-skillを入れると、freeeを使う経理・労務の担当者が、経費申請や取引登録、勤怠打刻、試算表の確認をAIエージェントに日本語で頼めるようになります。 この記事では、freee-mcpとの関係と対応する業務の範囲を説明し、インストール手順、依頼文の例、使う前に確かめたい注意点を順に紹介します。 --- ## 使うとこうなる 経理の確認作業を、ふだんの言葉で頼めるようになります。 たとえば月末に、次のように送ったとしましょう。 > 今月の試算表を見せて。 > 未承認の仕訳が残っていないかも確認して エージェントはまず、AIとfreeeをつなぐfreee-mcpを通じて、操作する事業所を確かめます。 次に試算表・総勘定元帳のレシピ(よくある操作の手順書)を読み、APIの仕様を確認してから今月の試算表を取得する流れです。 このレシピは未承認仕訳の確認も扱っているので、締め前のチェックまで一度に頼めます。 依頼文には「freee」という言葉が入っていません。 このスキルは、会計処理や人事労務、請求・見積などの依頼なら、freeeと明示されていなくても使われる前提で書かれています。 **freeeの画面を開かずに、ふだんの言葉で経理や労務の確認を頼めるのが、このスキルの使いどころです。 ** 結果をグラフや表、HTMLにまとめるときは、スキルに同梱された配色指定が使われます。 社内向けの資料に貼る場合も、見た目をそろえやすくなります。 --- ## freee-api-skillでできること freee-api-skillは、freee APIの詳しいリファレンスと使い方ガイドをエージェントに渡すスキルです。 データの参照や登録を実際に行うのは、MCPサーバー(AIと外部サービスをつなぐ接続ツール)のfreee-mcp。 スキルが「どのAPIに何を渡すか」を教え、freee-mcpが呼び出すという役割分担になっています。 対応する領域は広く、freeeの主要なサービスをひととおり扱えます。 頼める作業を領域ごとにまとめると、次のとおりです。 | 領域 | 頼める作業の例 | | --- | --- | | 会計 | 経費申請、取引(収入・支出)の登録、振替伝票、支払依頼、試算表・総勘定元帳の取得 | | 人事労務 | 従業員情報や給与明細の確認、出退勤・打刻・休憩の登録 | | 請求書 | 請求書・見積書・納品書の作成や確認 | | 工数管理 | プロジェクトの確認、工数実績の登録 | | 販売 | 案件・受注・売上の管理 | | IT管理 | メンバー、SaaSアカウント、アプリ、備品、部署の管理 | | 固定資産 | 固定資産の一覧・登録・更新・削除 | | 業務委託管理 | 業務委託先の企業ユーザーや部門の参照 | | サーベイ・開業・人事評価 | サーベイ企画と実施回の取得、開業申請用データの参照・更新、人事評価結果の取得 | | 申告 | 法人税申告データや帳票の参照 | | サイン(電子契約) | 電子契約の文書管理(freee-sign-mcpが別途必要) | よくある操作向けには、19本のレシピがあります。 経費申請、取引、勤怠、請求書、工数、固定資産などについて、手順と注意点をまとめたものです。 工数を人事労務の情報と突き合わせて安全に登録する手順や、固定資産の更新・削除をどこまでAIに任せるかの判断も入っています。 エージェントは次の順で作業を進めます。 1. 操作する事業所を確認する 2. 該当するレシピを読む 3. 必要に応じてAPIリファレンスで項目を調べる 4. freee-mcp経由でAPIを呼び出す 最初に事業所を確認するのは、freeeのデータが事業所ごとに分かれているためです。 ここを誤ると、意図しない事業所のデータに触れてしまいます。 APIの仕様を調べる用途にも向いています。 リファレンスに載っているのは、各APIのパラメータ、リクエストボディ、レスポンスです。 必須項目には印が付いており、法人税の帳票XMLの各要素と紙の帳票の項目との対応表も含まれています。 --- ## インストール方法 インストールは、コマンドで入れる方法とClaudeに頼んで入れる方法の2通りです。 前提として、freee-mcpの接続と認証が必要です。 まだ接続していなくても、このスキルを入れておけばエージェントが接続手順を案内します。 コマンドで入れる場合は、次を実行してください。 ```bash npx skills add https://github.com/freee/freee-mcp --skill freee-api-skill ``` Claudeに頼んで入れる場合は、次の文面をそのまま送ってください。 ```text 次の Agent Skill をインストールしてください。 https://github.com/freee/freee-mcp/tree/main/skills/freee-api-skill まず SKILL.md と付属ファイルの中身を確認し、不審な処理(外部への送信、認証情報の読み取りなど)がないことを確かめてから、~/.claude/skills/freee-api-skill/ に配置してください。 ``` 置き場所も2通りあります。 すべてのプロジェクトで使うなら~/.claude/skills/、特定のプロジェクトだけで使うならそのプロジェクトの.claude/skills/に置きます。 配布元は[GitHubのfreee/freee-mcp](https://github.com/freee/freee-mcp)です。 --- ## 使い方の例 依頼文は、やりたい作業をそのまま書けば十分です。 代表的な3つの例を紹介します。 > 現在の事業所を確認して、この支出を取引として登録して エージェントは事業所を確認し、取引のレシピと仕様を見ながら必要な項目をそろえます。 そのうえで、支出の取引を登録する流れです。 > 今日の出勤と退勤の打刻を登録して。 > 休憩は12時から1時間 この依頼では、勤怠のレシピに沿って出退勤と休憩を登録します。 勤怠レシピが扱うのは、出退勤・打刻・休憩の登録です。 > この案件の工数実績を登録したいので、必要な項目を調べて この場合はいきなり登録せず、工数管理のリファレンスから入力すべき項目を整理して示します。 項目を確かめてから登録まで進めたいときに便利です。 --- ## 注意点 使える機能は、freee-mcpの接続方式によって変わります。 リモート版とローカル版の違いは次のとおりです。 | 接続方式 | 使える範囲の違い | | --- | --- | | リモート版 | サーベイ、開業、人事評価のAPIはリモート版でのみ使える。認証は自動で処理される | | ローカル版 | ファイルボックスへのファイルアップロードはローカル版でのみ使える。最初に認証の操作が必要 | ローカル版でリモート版限定の機能を頼むと、エージェントは呼び出さずに切り替えを案内します。 電子契約を扱うには、freee-mcpとは別にfreee-sign-mcpの設定が要ります。 会計や人事のデータを直接書き換えるので、登録・更新・削除は実行前に内容を確認してください。 とくに取引の登録や勤怠の打刻は、金額や日時を一度見せてもらってから実行を指示すると安全です。 事業所を切り替えた場合は、操作先が正しいかも確かめてください。 うまく動かないときの原因は、主に3つです。 1つ目は、スキルのバージョンがfreee-mcpより古い場合。 このときはスキルを最新版に更新します。 2つ目は、認証エラーが続く場合です。 リモート版ならコネクタを一度削除して追加し直し、ローカル版なら認証情報をクリアしてから再認証します。 3つ目はfreee API自体の機能制限で、これはfreee-mcpでは解決できません。 ライセンスはApache-2.0です。 入れる前にSKILL.mdと付属ファイルの中身を読み、不審な処理がないことを確かめてください。 --- ## よくある質問 ### freee-mcpを入れずに使えますか 使えません。 このスキルはAPIの仕様と手順を渡す役割で、データの操作はfreee-mcpが行います。 未接続の状態で頼むと、エージェントが接続手順を案内します。 ### freeeサインの電子契約も扱えますか 扱えますが、freee-sign-mcpの設定が別途必要です。 サイン用のツールが使える状態になっていれば、エージェントはサイン専用のガイドを見ながら文書を操作します。 ### リモート版とローカル版のどちらを選べばよいですか 使いたい機能で決めます。 サーベイ、開業、人事評価を扱うならリモート版、証憑ファイルのアップロードをしたいならローカル版が必要です。 ### 別の事業所のデータを触ってしまう心配はありませんか 作業の最初に、事業所を確認する手順が組み込まれています。 指定した事業所が現在の事業所と一致しない場合はエラーになり、切り替えてから実行し直します。 --- ## まとめ freee-api-skillは、freee-mcpと組み合わせて、freeeの経理・労務・請求・工数などの作業をAIエージェントに頼めるようにするスキルです。 経費申請や取引登録、勤怠打刻、試算表の確認を、画面操作の代わりに日本語の依頼で進められます。 APIの必須項目を調べる用途にも使えるので、freeeとの連携を作る人の調べものも楽になります。 まずは参照系の依頼から試し、登録は内容を確かめながら進めてください。 [cccskills のページ](https://cccskills.com/skills/freee-freee-mcp-freee-api-skill) --- この記事は [cccskills](https://cccskills.com) の読みもの「[freee会計や勤怠をAIで操作する ― freee-api-skill](https://cccskills.com/media/freee-api-skill-accounting-mcp)」の転載です。 スキルの詳細とインストール方法は [cccskills の freee-api-skill のページ](https://cccskills.com/skills/freee-freee-mcp-freee-api-skill) にあります。
