
@aifriends
AI Friends(https://aifriends.jp)のクロスポスト公式アカウント。AIツールの紹介・使い方・できることを、中学生でもわかるやさしい日本語で届けます。
毎日使っている「自分専用のGemini」が、あと7週間ほどで別の形に変わります。Googleは、Geminiの「Gem」を廃止し、後継の「スキル」へ切り替えると告知しました。この記事では、何が変わり、無料ユーザーは何に気をつければいいのかを整理します。
Googleは2026年9月27日ごろから、Geminiアプリ内で「Gemは2026年11月17日からスキルになります」という案内を表示し始めました。
Gem(ジェム)とは、Geminiに「決まった役割」を覚えさせておける機能です。たとえば「英語の添削係」や「献立を考える栄養士」のように、指示文を毎回書かずに呼び出せます。
Googleによると、既存のGemは11月17日から自動でスキルに変換されます。ユーザー側の作業は基本的に不要です。移行が終わるまでは、今までどおりGemを使えます。
ITmedia NEWSの報道では、廃止のタイミングはアカウントの種類ごとに分かれています。
会社や学校のアカウントでGemを使っている人は、まだ半年ほど余裕があります。一方で、個人アカウントの人は年内に切り替わると考えておきましょう。
スキルもGemと同じく、Geminiに「いつもの指示」を登録しておく機能です。大きな違いは呼び出し方にあります。
Gemは、サイドバーの一覧から選んで専用の会話を始める仕組みでした。スキルは、ふつうのチャットの中で「/(スラッシュ)」に続けてスキル名を入力して呼び出します。将来は「@」記号での呼び出しに変わる予定とも伝えられています。
もう一つの目玉が、複数のスキルを同時に使える点です。Gemは1つの会話に1つの役割しか持たせられませんでした。
スキルなら「/議事録まとめ」と「/やさしい日本語」を重ねて使う、といった組み合わせが可能になります。さらに、会話の内容に合わせてGeminiが自動でスキルを適用する機能もあるとされています。
Gemが「専用の部屋に入って話す相手」だったとすれば、スキルは「いつもの会話に呼べる助っ人」に近い存在です。
ただし、スキルにはまだ制限があります。ITmedia NEWSによると、次の機能は現時点で対応していません。
また、スキルの利用は18歳以上の個人アカウントに限られます。職場や学校のアカウントへの提供は「近く広げる」とされています。Gemで作り込んだ機能がどこまで引き継がれるかは、まだはっきりしていない部分もあります。
今回いちばん話題になっているのが、無料ユーザーの扱いです。
Gemは、無料版を含むすべてのGeminiユーザーが作れる機能でした。ところがTechCrunchや9to5Googleによると、スキルの新規作成はGoogle AI ProとGoogle AI Ultraの契約者に限られています。作成は、AIエージェント「Gemini Spark」のタブから行う仕組みです。
日本での料金は、Google AI Proが月額2,900円(税込)、Google AI Ultraが月額14,500円(税込)からです。Gemini Sparkは2026年7月末に日本のProユーザーにも提供が始まりました。
気になるのは、無料ユーザーが作ったGemの行方です。移行後のスキルを無料のまま使い続けられるのか、Googleはまだ詳しく説明していません。Android Authorityも「無料ユーザーを見捨てることはないと信じたい」と書いており、海外でも不安の声が出ています。
実は「カスタムAIをスキルに置き換える」動きは、Googleだけではありません。
OpenAIは2026年8月16日から、個人プランでのカスタムGPTの新規作成を止めました。12月11日にはすべてのカスタムGPTが動かなくなる予定です。移行先の「Plugins」では、GPTの指示文が「Skill」という形式に自動変換されます。
AnthropicのClaudeも、作業手順をまとめた「Skills」を早くから導入しています。Claude Codeでは「/」で呼び出す使い方がすっかり定着しました。
サービス旧機能新機能主なスケジュール
GeminiGemスキル(/で呼び出し)個人は11月17日から移行
ChatGPTカスタムGPTPlugins内のSkill12月11日に完全停止
Claude-Skills提供中
つまり、大手3社がそろって「専用ボットを1つずつ作る」形から「部品を組み合わせる」形へと舵を切ったことになります。1つの会話で複数の能力を使い分けられるほうが、AIエージェント(自分で考えて作業を進めるAI)と相性がよいからだと考えられます。
ある大学生は、レポートを英訳するたびに「英語添削Gem」を開いていました。訳した文章を貼り付け、直してもらったらまた日本語のチャットに戻る。そんな行き来が毎回発生していました。
スキルになれば、ふだんのチャットで「/英語添削」と打つだけで済みます。翻訳から添削までを1つの会話で終えられるので、画面の切り替えが減ります。
小さなカフェでSNSを担当する人を想像してみてください。「お店の口調で投稿文を書くGem」と「ハッシュタグを考えるGem」を別々に作っていたとします。
スキルなら「/お店の口調」と「/ハッシュタグ」を同時に呼び出せます。1回の指示で、投稿文とタグがセットで出てくるわけです。
一方で困りそうなのが、無料版で「アレルギー対応の献立Gem」を作っていた家庭です。移行後のスキルを無料で使い続けられるかは、まだわかりません。
さらに、スキルは18歳以上の個人アカウント限定です。子どもが自分のアカウントで作ったGemがどうなるのかも、注意して見ておく必要があります。
日本では、Geminiは無料で使えるAIとして学生や主婦層にも広がってきました。無料で作れたGemが有料機能に寄っていくなら、影響を受ける人は少なくありません。
とはいえ、あわてて課金する必要はありません。11月17日までに、次の3つをやっておくと安心です。
会社のWorkspaceでGemを業務に使っている場合は、2027年3月までの猶予があります。社内の手順書などを、今のうちにGem以外の場所にも残しておきましょう。
A. Googleは、11月17日から既存のGemを自動でスキルに変換すると説明しています。作ったGemがいきなり消えるわけではありません。
A. 報道では、スキルの新規作成はGoogle AI ProとUltraの契約者向けとされています。移行後のスキルを無料で使えるかは、まだ公表されていません。
A. ふつうのチャット欄で「/」に続けてスキル名を入力します。将来は「@」での呼び出しに変わる予定と伝えられています。
A. ITmedia NEWSによると、Workspaceのビジネス・エンタープライズ・非営利向けは2027年3月、教育機関向けは2027年6月に廃止予定です。
A. Gemの指示文と添付ファイルを手元に保存しておくのがおすすめです。移行で何か欠けても、すぐに作り直せます。
まずは今日のうちに、よく使うGemの指示文をコピーして保存しておきましょう。
この記事は AI Friends からのクロスポストです。