元記事: consulting-pptx-skillでコンサル品質のスライドをAIで作る(cccskills)
スキルのページ: consulting-pptx-skill
この記事でわかること
会議資料のスライドをAIに作らせると、ページごとに見た目がばらつき、そのままでは使いにくいことがあります。
consulting-pptx-skillは、設計規約slide-rules.mdと62型のHTMLパーツ集をもとにデッキを組み、check_deck.pyの機械チェックで仕上げるスキルです。
この記事では、できることと入れ方を紹介します。
既存のPowerPointに同じ書式でページを足す使い方も扱います。
consulting-pptx-skillは、経営会議に出せる品質のスライドを作るためのスキルです。
中心にあるのは設計規約references/slide-rules.mdで、エージェントは作成前にこの規約を全文読みます。
そのうえでHTMLのパーツ集からたたき台を組み、規約の範囲で調整して仕上げる流れです。
成果物は16:9のHTMLと、Chromeで印刷したPDFです。
HTMLでは1つのsectionがスライド1枚に当たります。
PowerPointのファイルが欲しいときは、そう明示して頼めば最後に変換してくれます。
規約には、資料の中身と見た目の両方の決まりがまとまっています。
SKILL.mdに載っている要点から、いくつかを紹介します。
パーツ集は2つのHTMLファイルに分かれています。
基本で足りないときに、追加のほうを使う構成です。
| パーツ集 | 型の数 | 主な中身 |
|---|---|---|
| 基本 freeform_parts_16x9.html | 27 | 表紙、全体マップ、矢羽、前提→帰結、軸のある表、評価表、分布図など |
| 追加 freeform_parts_more_16x9.html | 35 | エグゼクティブサマリー、積み上げ棒、ブリッジ、散布図、マトリクス、ロードマップ、ガントなど |
たたき台は、scripts/new_deck.pyにパーツ番号を並べて1本のHTMLとして生成します。
CSSの結合やページ番号の振り直しは、スクリプトの担当です。
62型を印刷したassets/SlideCatalog_16x9.pdfもあるので、型は目で見ながら探せます。
このスキルでは、型カタログをレイアウトの発想帳と位置づけています。
スライドを型に合わせるのではなく、ストーリーに合う型を選び、合わなければ捨てて自由に組むという考え方です。
1枚ごとに「この型のままでよいか」を疑うことも、手順に含まれています。
仕上げではscripts/check_deck.pyで規約を機械的に検査し、FAILが0になるまで直します。
残ったプレースホルダーや、型名のままのタイトルもFAILの対象です。
続くscripts/check_layout.mjsは実際に描画し、重なりやはみ出し、版面の40%超が空いたページを検出します。
機械チェックの後は「フレッシュアイ・レビュー」に進みます。
作り方を伏せた別のエージェントに、デッキを読ませる工程です。
最後にPDFにして全ページを目視します。
棒が潰れる、下半分が空くといった崩れは目視でしか分からないと、SKILL.mdは明記しています。
向いているのは、社内会議や提案のスライドを、AIで一定の品質まで下書きしたい人です。
AIに任せると見た目が毎回ばらつく悩みには、規約とチェックで基準を固定するこのやり方が合うと考えられます。
一方で、1枚だけ手早く作りたい場面では重く感じるかもしれません。
規約の通読から全ページの目視まで、工程が多いためです。
角丸禁止など装飾の決まりも強いので、自由なデザインを優先したい資料には合わないでしょう。
ターミナルから入れる場合は、次のコマンドを実行してください。
npx skills add https://github.com/carnot-tech/jinba-consulting-pptx-skill --skill consulting-pptx-skill
Claude Codeに頼んで入れる場合は、次の文面をそのまま送ってください。
次の Agent Skill をインストールしてください。
https://github.com/carnot-tech/jinba-consulting-pptx-skill
まず SKILL.md と付属ファイルの中身を確認し、不審な処理(外部への送信、認証情報の読み取りなど)がないことを確かめてから、~/.claude/skills/consulting-pptx-skill/ に配置してください。
すべてのプロジェクトで使うなら、置き場所は~/.claude/skills/です。
特定のプロジェクトだけで使うなら、そのプロジェクトの.claude/skills/に置いてください。
配布元はGitHubのcarnot-tech/jinba-consulting-pptx-skillです。
SKILL.mdには、「コンサル品質のスライドを作って」「規約に沿ったデッキで」「型カタログから選んで」「このpptxに足すページを同じ書式で」というトリガー例が載っています。
これに目的や中身を添えて頼むと、スキルの手順どおりに進みやすくなります。
来期の新規事業の検討状況を経営会議で報告します。
コンサル品質のスライドを10枚前後で作ってください。
この依頼なら、進め方はSKILL.mdの手順どおり次の順番です。
返ってくるのは、機械チェックを通したHTMLとPDFです。
規約に沿ったデッキで、社外向けの提案書を作ってください。
顧客名のリストは~/.config/deck-forbidden-terms.txtにあります。
社外に出すデッキでは、--forbidオプションで顧客名や案件コードの混入を検査します。
HTMLのコメントや属性に残った語も検出しますが、語そのものは出力に出しません。
このpptxに足すページを同じ書式で、市場規模の推移を示す1枚を作ってください。
PPTXでお願いします。
この場合は変換を使わず、渡された資料のマスターの上に直接ページを組みます(slide-rules §8.7)。
measure_deck.pyで書式を測ってskin.jsonに書き出し、deck_pptx.pyで組んでからcheck_deck.py --houseで検査する流れです。
返ってくるのは差し込むページだけのファイルで、資料へ入れる作業は利用者が行います。
出力の形式は、頼み方によって変わります。
既存資料のマスター上に直接組むのは、既存のPowerPointを渡されてPPTXで求められたときだけです。
PPTXへの変換も、「PPTXで」「パワポにして」と明示したときに限られます。
| 頼み方 | 出力 | 主に使うスクリプト |
|---|---|---|
| 形式の指定なし | HTMLとPDF | new_deck.py、check_deck.py、check_layout.mjs |
| 「PPTXで」と明示 | 編集できるPPTX | html_to_pptx.py |
| 既存のpptxを渡してPPTXで依頼 | 差し込むページだけのPPTX | measure_deck.py、deck_pptx.py |
動かすにはPython 3が要ります。
check_layout.mjsはplaywrightを使うので、npm run setupで入れておいてください。
PDF化はChromeのヘッドレス印刷で行い、SKILL.mdの例はmacOSのパスで書かれています。
PPTX変換には、Node 22以上とChrome、python-pptxが必要です。
SVGのチャートや図は画像になり、中の数値は編集できません。
書体はYu GothicとYu Minchoに置き換わり、行末が1字ずれることもあります。
そのため、目視は省けません。
既存資料に組んだPPTXは、PowerPointで開く前に必ずcheck_deck.pyを通してください。
不正なファイルを開くと、PowerPointに修復のダイアログが残るためです。
安全面では、スキルが更新の取り込みやPRの作成を提案してくる点を知っておくとよいでしょう。
セッションの最初にgit fetchで更新を確かめ、汎用的な指摘は本体へのPRとして一度だけ提案する仕組みです。
gh pr createまで進むのは、承諾したときに限られます。
それでも顧客名などが混ざらないよう、push前に差分を自分でも確認してください。
ライセンスはMITです。
できあがったPDFを手直ししたいときは、nano-pdfが候補になります。
PDFの指定ページについて、タイトルの変更や誤字の修正を自然な言葉で指示できるスキルです。
スライドではなく文書の形で説明をまとめるなら、technical-documentationがあります。
技術文書やエージェント向け指示ファイルの作成とレビューを支援するスキルです。
受け取れます。
「PPTXで」「パワポにして」と明示すれば、仕上げたHTMLをhtml_to_pptx.pyで変換します。
修正はHTML側で行い、変換は最後に1回だけにする方針です。
local/フォルダにslide-rules.local.mdやforbid.txtを置くと、本体の規約の後に読まれます。
本体のファイルは書き換えないので、スキルの更新を取り込んでも衝突しません。
既定は、生成りの地に濃茶の文字を置いた暖色系です。
各パーツ集の<style>冒頭にある:rootのトークンで変えられます。
ネイビー系の値も、コメントとして同梱されています。
完成ではありません。
機械チェックが見るのは、重なり・はみ出し・規約違反に限られます。
PDFにして全ページを目視する工程も、手順に含まれています。
consulting-pptx-skillは、規約と機械チェックでスライドの品質をそろえるスキルです。
62型のパーツ集は発想帳として使い、ストーリーに合わせて組み替えます。
新しいデッキの下書きにも、既存のPowerPointへのページ追加にも使えます。
手順は多めなので、会議や提案の資料を安定した品質で作りたい場面に向くスキルです。
詳しくはcccskillsのページをご覧ください。
この記事は cccskills の読みもの「consulting-pptx-skillでコンサル品質のスライドをAIで作る」の転載です。
スキルの詳細とインストール方法は cccskills の consulting-pptx-skill のページ にあります。