5月米CPI前年比+2.8%——インフレ鈍化がFed「年内利下げ」と円相場に問う均衡点
リード 米労働省が現地時間6月10日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.8%、コアCPI(食品・エネルギー除く)は+3.1%だった。4月のコア+3.4%から0.3ポイント低下し、2カ月連続の鈍化となった。ここで重要なのは数字の水準そのものではなく、鈍化のペースと構成要素の変化の方だ。 何が起きているのか 米労働省BLSの発表によれば、5月CPIの内訳はエネルギーが前年同月比▲...
リード 米労働省が現地時間6月10日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.8%、コアCPI(食品・エネルギー除く)は+3.1%だった。4月のコア+3.4%から0.3ポイント低下し、2カ月連続の鈍化となった。ここで重要なのは数字の水準そのものではなく、鈍化のペースと構成要素の変化の方だ。 何が起きているのか 米労働省BLSの発表によれば、5月CPIの内訳はエネルギーが前年同月比▲...
リード 財務省が6月9日に公表した4月の国際収支統計(速報)によると、経常収支は3兆8,420億円の黒字となった。黒字幅は前年同月比で約12%拡大した一方、貿易収支は7,830億円の赤字のままだ。ここで重要なのは貿易の数字ではなく、第一次所得収支(利子・配当など)が4兆9,100億円の黒字を記録した点の方だ。日本経済の「稼ぎ方」が構造的に変わっている。 何が起きているのか 財務省の4月速報では、経...
リード 米連邦政府の累積債務残高が2026年6月初旬、40兆ドルの節目を突破した。トランプ政権下の大型減税と歳出拡大が重なり、議会予算局(CBO)は2026年度の財政赤字をGDP比7.2%と見込む。短期は債務上限交渉の綱引き、中期は国債需給の構造変化、長期は「基軸通貨国の財政持続性」という問いが、世界の市場参加者を揺さぶっている。 何が起きているのか 米財務省が6月6日(前日終値ベース)に公表した...
リード OPEC+(石油輸出国機構とロシア等の産油国連合)は6月6日の閣僚会合で、7月以降の追加増産幅を日量40万バレルとすることで合意した。これを受けてWTI原油先物は前日終値比2.1%安の1バレル61ドル台前半に下落。2025年9月には90ドル台を付けていた原油相場は、9カ月で約30%の水準訂正を経たことになる。日本にとって、これは単なる資源価格の話ではない。インフレ構造の転換点になりうる。 ...
リード 6月6日(金)発表の5月米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)は前月比18.5万人増と市場予想の21万人を下回った。失業率は4.2%、平均時給は前年同月比+3.8%。数字だけ見れば「弱くも強くもない」だが、ここで重要なのは絶対値ではなく、Fedの次の一手を決める「ノイズとシグナルの区別」の方だ。 何が起きているのか 米労働省が現地時間6月6日8時30分(東部夏時間)に公表した雇用統計に...
リード 米国が対日関税協議の場で「対米貿易黒字の数値目標による削減」を求める姿勢を鮮明にしている。財務省が6月4日に公表した4月貿易統計(速報)によれば、対米貿易黒字は8,247億円と前年同月比12.3%増。ここで重要なのは黒字の規模そのものではなく、その「構造的な粘着性」の方だ。 何が起きているのか 財務省の4月貿易統計(2026年6月4日公表)では、輸出総額9兆1,320億円(前年比+8.1%...