「新しい事業を始めたいけど、本当に需要があるか分からない」
新規事業では、こんな不安があります。
時間もお金もかけて準備したのに、始めてみたら思ったほどお客さんがいなかった。
これはできるだけ避けたいところです。
そこで僕は、クラウドファンディングを、
新規事業を完成させてから売るのではなく、つくる途中で市場へ出してみる方法
として使うことがあります。
資金調達だけが目的ではありません。
実際に反応してくれる人がいるのか。
お金を払ってくれる人がいるのか。
誰が興味を持つのか。
どこに改善点があるのか。
事業を本格的に始める前に、こうした一次情報を集められるのが大きなメリットです。
通常、新しい事業を始めようとすると、
サービスをつくる。
場所を用意する。
設備を整える。
人を雇う。
広告を準備する。
そして販売する。
という流れになりがちです。
でも、それだけ準備しても、
お客さんが本当に買ってくれるかは、売ってみるまで分かりません。
だったら、その前に一度、
「こういう事業を始めたいです」
と世の中へ出してみる。
クラファンなら、企画の背景や想いを伝えながら、実際の支援という形で反応を見ることができます。
僕はこれを、
新規事業の小さなスタート
として考えています。
新規事業で難しいのは、
最初のお客さんをどうつくるかです。
まだ実績がない。
口コミもない。
事例もない。
そんな状態から始めなければいけません。
クラファンを使えば、本格スタート前から、
「このサービスを使ってみたい」
「この場所ができたら行きたい」
「この活動を応援したい」
という人を集めることができます。
つまり支援者が、
新規事業の最初のお客さんや応援者
になる可能性があります。
ゼロから事業を始めるのと、
すでに応援してくれる人がいる状態から始めるのでは、大きく違います。
新しい事業について人に相談すると、
「面白いですね」
「需要ありそうですね」
と言ってもらえることがあります。
でも、
興味があることと、お金を払うことは別です。
クラファンでは、価格を提示したうえで支援してもらいます。
だから、
誰が反応したのか。
どのリターンが選ばれたのか。
どの価格帯が動いたのか。
どんな言葉に反応があったのか。
を見ることができます。
これはアンケートだけでは取れない情報です。
ただし、
クラファンで支援が少ない=事業に需要がない、
とは限りません。
そもそも必要な人へ届いていなかった可能性もあります。
クラファンの数字だけで事業性を決めるのではなく、
市場から得られたひとつの一次情報
として使います。
クラファンをすると、
想定していなかった反応が見えることがあります。
自分では主力だと思っていたサービスより、別のリターンが人気だった。
想定していた年齢層とは違う人が支援した。
個人向けだと思っていたら、企業から反応があった。
こうした結果が出れば、本格スタート前に事業を見直せます。
僕は、
クラファンで最初の答えを出すというより、次に何を改善するかを見つける
という感覚の方が近いと思っています。
うまくいった理由も。
うまくいかなかった理由も。
次の事業づくりに使います。
新規事業は、
「新サービス始めました」
だけでは、なかなか広がりません。
でもクラファンなら、
なぜ始めるのか。
どんな課題を感じたのか。
誰のためにつくるのか。
どんな未来をつくりたいのか。
をひとつのプロジェクトとして伝えられます。
これは単なる商品広告とは違います。
事業が生まれる背景そのものを発信できる。
だからクラファン期間を、
新規事業を知ってもらう最初のPR期間として使うこともできます。
クラファンで支援してくれた人とは、その後も関係を続けられます。
実際にサービスを使ってもらう。
感想を聞く。
改善する。
口コミしてもらう。
次の商品やサービスについて意見をもらう。
そうすると、
単なる購入者ではなく、
新規事業の立ち上がりを一緒に見てくれた人
になります。
僕はクラファンの支援者を、
お金を出してくれた人だけではなく、
事業の最初の参加者
として考えることがあります。
クラファンは、個人や小さな会社だけのものではありません。
既存企業が、
新サービス。
新ブランド。
新店舗。
新しい地域事業。
これまでとは違う顧客層への挑戦。
を始める時にも使えます。
特に企業の場合は、
資金そのものより、
市場の反応を見たい
最初の顧客をつくりたい
社外に新しい取り組みを知ってもらいたい
という目的の方が大きいこともあります。
クラファンを、
「資金がない会社が使うもの」
だけで考えないことが大切です。
僕が一番もったいないと思うのは、
クラファンが終わったらプロジェクトも終わってしまうことです。
クラファン
↓
最初のお客さん
↓
サービス開始
↓
改善
↓
一般販売・本格展開
までつなげます。
クラファンで100人が支援してくれたなら、
その100人と、その後どう関係を続けるのか。
クラファンで分かったことを、事業にどう反映するのか。
ここまで考えて初めて、
クラファンを新規事業に使う価値が大きくなると思っています。
僕なら相談を受けた時、
誰のどんな課題を解決する事業なのか。
最初のお客さんは誰なのか。
クラファンで何を確かめたいのか。
支援結果から何を判断するのか。
クラファン終了後、どう本格展開するのか。
を確認します。
いきなり、
「目標金額はいくらにしますか?」
からは考えません。
まず、
クラファンを使って、この事業の何を確かめたいのか
を決めます。
新規事業にクラファンを使うメリットは、
資金調達だけではありません。
最初のお客さんをつくる。
実際の反応を見る。
改善点を見つける。
事業を知ってもらう。
応援者をつくる。
そして、本格展開へつなげる。
だから僕は新規事業のクラファンを、
「完成した事業を売る場所」ではなく、「事業を小さく世の中へ出してみる場所」
として考えています。
頭の中だけで、
「たぶん売れる」
と考え続けるより、
小さく市場へ出してみる。
そこで得られた反応をもとに、次の一手を考える。
クラウドファンディングは、その最初の一歩として使えると思っています。
法人・企業がクラファンを活用する方法|資金調達だけではない7つの使い方
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