クラウドファンディングとは、インターネットを通じて、プロジェクトや商品、活動などに共感した人から資金を集める仕組みです。
「クラファン」と略して呼ばれることも多く、
・新しい商品をつくりたい
・お店をオープンしたい
・イベントを開催したい
・地域の活動を実現したい
・新しい事業を始めたい
といった、さまざまな挑戦に活用されています。
ただ、僕はクラウドファンディングを単なる「資金調達」だとは考えていません。
特に購入型クラウドファンディングについては、僕はひとつのビジネスだと考えています。
クラウドファンディングでは、実現したいプロジェクトをインターネット上に公開し、支援を募集します。
プロジェクトページには、
・なぜ挑戦するのか
・何を実現したいのか
・いくら必要なのか
・支援してくれた人に何を返すのか
などを掲載します。
支援する側は、
「この挑戦を応援したい」
「この商品が欲しい」
「この人に頑張ってほしい」
と思えば、プロジェクトを支援できます。
商品だけではなく、挑戦そのものに参加してもらえるのがクラウドファンディングの特徴です。
クラウドファンディングには、主に
・購入型
・寄付型
・投資型
などがあります。
僕が普段サポートしているのは、主に購入型クラウドファンディングです。
購入型では、支援金額に応じて商品やサービス、体験などの「リターン」を用意します。
新商品なら先行販売。
イベントなら限定チケット。
店舗なら限定メニューや体験。
このように、プロジェクトに合わせてリターンを設計します。
僕がクラウドファンディングに大きな可能性を感じている理由は、お金を集められることだけではありません。
通常のセールスより声をかけやすい
「商品を買ってください」と伝えるより、
「こんな挑戦を始めます」
「一緒に参加してもらえませんか」
という形で伝えられるため、周囲にも声をかけやすくなります。
商品だけでなく感情が支援につながる
クラウドファンディングでは、価格や商品の機能だけで支援が決まるわけではありません。
「この人を応援したい」
「この挑戦を実現してほしい」
「自分も参加したい」
という感情も、支援する理由になります。
支援者がその後の応援者になりやすい
支援者は、完成した商品を買っただけの人ではありません。
プロジェクトが始まる段階から参加してくれた人です。
そのため、クラファン終了後もリピーターになったり、人に紹介してくれたり、次の挑戦を応援してくれたりすることがあります。
クラウドファンディングは、資金と同時に、これからの応援者を増やせる仕組みでもあります。
クラウドファンディングの相談を受けていると、よく聞くのが、
「想いがあれば支援してもらえる」
「応援してくださいと言えば集まる」
「CAMPFIREに公開すれば人が来てくれる」
という考え方です。
残念ながら、そう簡単ではありません。
想いはもちろん大切です。
でも、
誰に、何を、どう伝えるのか。
そして、
なぜ支援するのかという理由をどうつくるのか。
そこまで考える必要があります。
だから僕は、クラウドファンディングを「ビジネス」だと考えています。
資金調達でもある。
マーケティングでもある。
商品販売でもある。
そして、その後につながる顧客や応援者をつくる活動でもある。
そのすべてを設計する必要があります。
僕は2017年、自分自身で初めてクラウドファンディングに挑戦しました。
目標金額は100万円。
結果は、約3万円でした。
当時はコミュニティのメンバーもいたので、
「公開して告知すれば、ある程度は支援してもらえるだろう」
と思っていました。
でも、実際は違いました。
そこで分かったのが、
クラウドファンディングは、公開してから始まるのではなく、公開前から始まっている
ということです。
公開前から、
「誰が支援してくれそうか」
「誰に声をかけるのか」
を考えておく。
そして、公開直後に支援が入る状態をつくっておく。
この準備が、その後の流れをつくるうえでも重要です。
クラウドファンディングは、思っている以上にやることがあります。
企画を整理して、目標金額を決め、リターンを考え、ページをつくり、支援してくれそうな人に声をかけ、SNSなどでも発信する。
さらにクラウドファンディングでは、
「何をするのか」だけでなく「誰がするのか」
も重要です。
これまで自分自身について発信してこなかった人にとっては、挑戦の背景や考えを発信すること自体が大変に感じるかもしれません。
決して「公開すれば簡単にお金が集まる仕組み」ではありません。
それでも僕は、クラウドファンディングには大きな可能性があると思っています。
資金を集める。
挑戦を知ってもらう。
応援してくれる人と出会う。
商品やサービスを届ける。
そして、その後のビジネスにつながる関係をつくる。
そこまでできるのが、クラウドファンディングです。
これから挑戦を考えているなら、まずは「いくら集めたいか」だけではなく、
「誰に応援してもらいたいのか」
から考えてみてください。