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リード 5月30日公表の厚生労働省・毎月勤労統計(4月速報)で、名目賃金(現金給与総額)が前年同月比3.8%増と堅調を維持する一方、物価変動を除いた実質賃金は前年比▲0.3%と2カ月ぶりのマイナスに転じた。春季労使交渉(春闘)での5.21%(連合・第5回集計)という約30年ぶりの高水準と、統計が映す実態の乖離——ここで重要なのは賃上げ率の「大きさ」ではなく、賃上げが物価上昇に追いつく「タイミング」...
リード 2026年の春季労使交渉(春闘)の最終集計で平均賃上げ率が5.2%と、1997年以来29年ぶりの高水準を記録した。厚生労働省が5月9日に公表した「毎月勤労統計調査」3月速報値では、実質賃金が前年同月比+0.4%と2ヶ月連続でプラスに転じている。ただし、この「プラス転換」をそのまま景気回復の証左と読むのは早計だ。 何が起きているのか 連合が4月末に公表した2026年春闘の最終集計では、加重平...
リード 連合が2026年春季労使交渉の最終集計として発表した平均賃上げ率5.2%は、1991年以来35年ぶりの高水準だ。名目賃金は着実に伸びている。だが内閣府が公表した2026年1〜3月期のGDP速報では個人消費は前期比+0.3%にとどまり、市場予想の+0.6%を下回った。ここで重要なのは「賃上げが起きたかどうか」ではなく、「賃上げが消費行動に変換されるまでの構造的タイムラグ」の方だ。 何が起きて...
リード まず事実から確認しておく。2026年春季労使交渉(春闘)の集計では、東証プライム上場の大手製造業を中心に賃上げ率が平均5.2%に達した一方、従業員300人未満の中小・中堅企業は1.8%前後にとどまったとみられる。消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が2025年通年で2.4%だったことを踏まえると、この差は「名目賃上げ」を超えた実質購買力の分岐を意味する。 何が起きているのか 連合(日本労...