元記事: 繰り返し作業の自動化を仕様にまとめる ― loop-me スキル(cccskills)
スキルのページ: loop-me
この記事の結論
loop-meを使うと、定例業務を自動化したい人が、質問に答えるだけでワークフロー仕様を作れます。
できあがるのは、実装担当にそのまま渡せる仕様。
開始条件、人が確認する場面、確認のときに見せる要約が、やり取りの中で一つずつ決まっていきます。
この記事では、仕様ができるまでの流れ、インストール方法、依頼文の例、使う前に確かめることを順に紹介します。
loop-meを呼び出すと、エージェントが質問を重ねながら、繰り返し作業をワークフローの仕様書の形にしていきます。
たとえば次のように頼みます。
/loop-me 毎週月曜に、先週届いた問い合わせをまとめてチームに共有している作業
エージェントが最初に確かめるのは、作業フォルダのNOTES.md。
中身が空か少ないときは、仕様の話に入る前に聞き取りから始まります。
聞かれる内容は、使っているツールや情報を受け取る経路、社内での呼び方です。
そのあと、質問が1ラウンドずつ届きます。
各質問には推奨回答が付いているので、それでよければ同意し、違えば実情を答えるだけで構いません。
答えが固まるたびに、workflows/フォルダの仕様ファイルが作られ、書き換えられていく仕組みです。
仕様に入るのは、何をきっかけに動くか、どこで人が確認するか、確認のときに何を見せるかです。
**質問が一つでも残っている間は、仕様は完成扱いになりません。
**実装担当のエージェントが一度も質問せずに作れる状態になった時点で、仕様の完成です。
loop-meは、仕事や暮らしの中の繰り返しを「ループ」として捉え、任せられる形に整理するスキルです。
生活全体を、ループの中にループが入った構造として眺めます。
対象はキャリアや1週間から、毎朝の習慣、一つの反復作業まで。
こう見ると、活動がどれほど予測できるかが分かります。
そこから、人に任せる価値のある作業が見えてきます。
対象がまだ決まっていなくても構いません。
繰り返しのパターンから、本人が気づいていないループを候補として提案してくれるためです。
やり取りの中では、次の4つの考え方が使われます。
毎回埋めるチェックリストではありません。
そのワークフローに必要なときだけ持ち出される共通語です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Trigger(開始条件) | 毎回の実行を始めるきっかけ。新しいメールや新しいIssueのような「イベント」と、毎朝のような「スケジュール」がある。イベントで始めるほうが効率的なことが多い |
| Checkpoint(人による確認) | 利用者が内容を確かめたり判断したりする地点。確認なしで自動で動くワークフローもある |
| Push right(確認を後ろに寄せる) | 人を呼ぶ前にできる作業をすべて済ませ、準備が整った最後に一度だけ確認を求める考え方 |
| Brief(判断用の要約) | 確認の場面で見せる短い要約。何を作ったか、なぜそうしたか、成果物へのリンクをまとめ、生の出力は見せない |
確認する人が読むのは、下書きではなく要約です。
確認にかかる時間を短くすることが重視されています。
loop-meは、AIの利用や人による確認、定期実行を求めることはありません。
**AIも確認も定期実行も、質問を通じて必要だと分かったときだけ仕様に入ります。
**AIを一切使わないワークフローも、確認を挟まず自動で回るワークフローも仕様にできます。
作業フォルダに残る成果物は、次の2種類のファイルです。
| ファイル | 中身 |
|---|---|
| workflows/*.md | ワークフロー1つにつき1ファイルの仕様。これが正本になる |
| NOTES.md | 利用者の環境のメモ。使っているツール、処理している情報の経路、それぞれの呼び方を記録する |
あいまいな言葉は、出てきた時点で決まった呼び方に整えられ、NOTES.mdに記録されます。
ファイルの作成・編集・削除は、決まった仕様の内容に合わせて行われる仕組みです。
入れ方は、コマンドを使う方法とエージェントに頼む方法の2つです。
コマンドは次のとおりで、Claude CodeやCodexなど、入れる先のエージェントを選べます。
npx skills add https://github.com/mattpocock/skills --skill loop-me
中身を確かめてから入れたいときは、エージェントに次の文面を送ってください。
次の Agent Skill をインストールしてください。
https://github.com/mattpocock/skills/tree/main/skills/in-progress/loop-me
まず SKILL.md と付属ファイルの中身を確認し、不審な処理(外部への送信、認証情報の読み取りなど)がないことを確かめてから、Claude Code なら ~/.claude/skills/loop-me/、Codex なら ~/.agents/skills/loop-me/ に配置してください。
置き場所は、すべてのプロジェクトで使うか、特定のプロジェクトだけで使うかで変わります。
| エージェント | 全体で使う | プロジェクトだけで使う |
|---|---|---|
| Claude Code | ~/.claude/skills/ | プロジェクトの.claude/skills/ |
| Codex | ~/.agents/skills/ | プロジェクトの.agents/skills/ |
含まれるファイルは、SKILL.mdとagents/openai.yamlの2つです。
loop-meは自動では起動せず、利用者が明示的に呼び出して使います。
Claude Codeなら、/loop-meに続けて設計したいワークフローを書きます。
何も書かずに呼び出した場合は、候補探しからのスタートです。
/loop-me
自分の仕事で、任せられそうな繰り返し作業を探してほしい
最初に、使っているツールや情報の受け取り方についての聞き取りがあります。
そのうえで、毎朝や毎週の繰り返しの中から、任せる候補になるループが提案されます。
/loop-me 経費精算の申請チェック。
いつ動き出すかと、自分が確認する場面を一緒に決めたい
まず開始条件について、推奨回答付きの質問が届きます。
申請が届いたときに動くか、決まった時刻に動くかを問う質問です。
確認の場面は、準備をできるだけ済ませたあとの位置に置く方向で詰められます。
確認のときに見せる要約の中身も、この流れの中で決まります。
/loop-me workflows にある問い合わせまとめの仕様を見直して、実装担当がそのまま作れる状態にして
質問として出てくるのは、既存の仕様に残っているあいまいな点です。
答えに合わせて仕様ファイルが書き換えられ、不要になった仕様は削除されます。
質問がなくなった時点で、実装担当に渡せる仕様の完成です。
loop-meが作るのは仕様だけです。
メールを読む仕組みや定期実行の設定など、自動化そのものの実装は別の作業として行います。
このスキルは、別のスキルである/grillingを使う前提で作られています。
入れる前に、お使いの環境で/grillingが使えるかを確かめてください。
質問への答えは、実際の業務に沿って具体的に書くほど、そのまま使える仕様になります。
推奨回答が実情と違うときは、同意せずに本当の手順や例外を伝えてください。
ファイルは作業フォルダの中に作られるので、専用のフォルダで始めると整理しやすくなります。
配布元はmattpocock/skillsで、ライセンスはMITです。
このスキルが置かれているのは、リポジトリのin-progressフォルダ。
入れる前にはSKILL.mdと付属ファイルを読み、不審な処理がないことを確かめてください。
同じmattpocock/skillsリポジトリには、loop-meの前後で役立つスキルがあります。
ask-mattは、アイデアの整理や実装、不具合調査などの状況に合わせて、使うスキルとその順序を案内します。
loop-meで仕様を作ったあと、次に何を使って進めるか迷ったときの相談役です。
domain-modelingは、プロジェクトで使う業務用語や概念の境界を、具体例とコードとの照合で明確にするスキルです。
決まった定義は用語集に記録されます。
loop-meで整えた呼び方を、実装の段階でも揃えておきたいときに向いています。
使えます。
届く質問には推奨回答が付いているので、それでよいか、実情はどう違うかを答えていけば進む仕組みです。
プログラムを書く必要はありません。
大丈夫です。
対象を指定せずに呼び出すと、仕事や暮らしの繰り返しのパターンから候補が提案されます。
最初に、使っているツールや情報の経路を聞かれるので、普段の作業をそのまま話してください。
なりません。
AIの利用、人による確認、定期実行のそれぞれについて、必要かどうかを質問の中で判断します。
AIを使わない手順や、確認なしで回る手順も仕様にできます。
loop-meは、繰り返し作業を質問で掘り下げ、実装担当が追加の質問なしで作れるワークフロー仕様にまとめるスキルです。
開始条件、人が確認する場面、確認で見せる要約は、推奨回答付きの質問を通じて決まります。
作るのは仕様で、自動化の実装は別に行います。
定例業務の自動化に向けて、何をどこまで任せるかをまず固めたい人にとって、最初の一歩になるスキルです。
詳しくはcccskillsのページをご覧ください。
この記事は cccskills の読みもの「繰り返し作業の自動化を仕様にまとめる ― loop-me スキル」の転載です。
スキルの詳細とインストール方法は cccskills の loop-me のページ にあります。