「地域を盛り上げるためにクラウドファンディングを使いたい」
地域の施設。
お祭り。
古民家。
観光。
地域の商品。
子どもの居場所。
文化の継承。
こうしたプロジェクトとクラファンは、相性がいいことがあります。
ただ僕は、
「地域のためだから応援してください」だけでは集まらない
と思っています。
大切なのは、
その地域に住んでいる人だけでなく、
出身者。
過去に訪れた人。
その文化が好きな人。
活動に共感する人。
企業。
などにも、
「自分も参加したい」と思える理由をつくること。
地域クラファンは、お金を集めるだけではなく、
地域と人との新しい接点をつくる仕組み
として使えます。
地域のプロジェクトを考える時、
「この町には人口が少ないから、クラファンは難しい」
と思われることがあります。
でも、支援者候補は地域住民だけではありません。
地元を離れて暮らしている人。
昔その地域に住んでいた人。
旅行で訪れた人。
地域の商品を買ったことがある人。
その文化や活動に興味がある人。
などもいます。
つまり、
地域との関係は「住んでいる・住んでいない」だけではない。
クラファンを使うことで、普段は離れている人とも、もう一度つながるきっかけをつくれます。
たとえば、
古民家を残したい。
祭りを続けたい。
子どもの居場所をつくりたい。
地域のお店を守りたい。
と伝えても、
知らない人には遠い話です。
そこで大切なのが、
「なぜ、それが自分にも関係するのか」
まで伝えること。
この場所がなくなると何が失われるのか。
残すことで誰が喜ぶのか。
どんな未来につながるのか。
背景まで見えると、
単なる地域の事情から、
応援したくなる物語
へ変わります。
地域プロジェクトでは、
地元だけで資金を集めようとすると限界があります。
クラファンを使えば、
地域外の人にもプロジェクトを届けられます。
ただし、
ページを公開すれば全国から支援者が来る、
という意味ではありません。
出身者へ連絡する。
過去のお客さんへ伝える。
SNSで地域の魅力を発信する。
関係者から紹介してもらう。
地域外のコミュニティとつながる。
など、自分たちから届ける必要があります。
クラファンは、
地域外の人へ届けられる仕組みであって、自動的に地域外から人を集めてくれる仕組みではない。
ここは分けて考えます。
地域クラファンのリターンは、
モノを送るだけではありません。
現地での体験。
イベント参加。
宿泊。
食事。
ツアー。
収穫体験。
施設利用。
など、
実際に地域へ来てもらう理由
をつくることもできます。
支援して終わりではなく、
支援
↓
地域を訪れる
↓
人と出会う
↓
また来る
という流れをつくれれば、クラファン後にも関係が残ります。
僕は地域クラファンでは、
「いくら集まるか」と同時に、「何人と新しい関係をつくれるか」
も大切だと思っています。
地域には、
地元では当たり前すぎて、
価値に気づいていないものがあることもあります。
食。
工芸。
自然。
建物。
文化。
人。
歴史。
クラファンをつくる過程で、
「この地域には何があるのか」
を改めて整理します。
するとクラファンそのものが、
地域の魅力を言葉にする機会
にもなります。
リターンとして地域の商品を届ければ、
それまで地域を知らなかった人との最初の接点にもなります。
地域プロジェクトでは、企業との連携も考えられます。
地域企業にとっては、
地域貢献。
住民との関係。
自社の認知。
社員参加。
地域の未来への投資。
など、参加する理由があります。
ただし、
「地元企業だから協賛してください」
だけでは弱い。
前の記事でも書いたように、
その企業がこのプロジェクトへ参加する意味
まで考えます。
個人支援者。
地域企業。
行政。
団体。
地域外の応援者。
それぞれ違う参加方法をつくれるのが、地域クラファンの面白いところです。
地域外から大きな支援を集めても、
地元の人が、
「知らないところで勝手に進んでいる」
と感じてしまえば、その後が難しくなります。
特に、
地域の施設。
古民家。
公共性の高い活動。
祭り。
まちづくり。
などは、
クラファン成功より、地域で続いていくことの方が重要です。
だから公開前から、
地域の人へ説明する。
意見を聞く。
協力してもらう。
一緒に発信する。
という準備も大切です。
クラファンで全国へ広げる前に、
足元の関係をつくる。
これは地域プロジェクトでは特に意識したいところです。
僕なら相談を受けた時、
誰のためのプロジェクトなのか。
地域内で誰が応援してくれるのか。
地域外では誰が関係を持てそうか。
支援後に地域とどうつながってもらうのか。
クラファン終了後も活動が続くのか。
を確認します。
「地域活性化だからクラファン」
では考えません。
そのクラファンによって、
誰と、どんな関係を新しくつくりたいのか
まで考えます。
地域のクラファンには、
資金調達。
PR。
商品販売。
観光。
企業協賛。
さまざまな目的があります。
でも僕が面白いと思うのは、
今までその地域と関係がなかった人に、関わる理由をつくれること。
支援して。
商品が届いて。
一度訪れて。
誰かと出会って。
また関わる。
そんな流れが生まれれば、
クラファンは一度きりの資金調達ではなくなります。
だから僕は地域クラファンを、
「地域のためのお金集め」ではなく、「地域と人との新しい関係をつくるプロジェクト」
として考えています。
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