「クラウドファンディングって、1人あたりどのくらい支援してくれるものですか?」
目標金額を考える時に、よく出てくる質問です。
2026年9月時点で、CAMPFIRE公式では、
平均支援金額は1万円前後
と案内されています。
ただ、僕はこの数字を見て、
「じゃあ100万円集めたいなら、100人いれば大丈夫」
と単純に考えない方がいいと思っています。
平均支援額は、あくまで全体を見るための参考値です。
大切なのは、
自分のプロジェクトでは、どんなリターンを、どんな人が選びそうなのか。
そこから現実的な支援単価を考えることです。
CAMPFIRE公式では、平均支援金額を約1万円としています。
また、2026年6月までの統計を見ると、支援件数では1万円以下の支援が7割以上を占めています。
つまり、
3,000円。
5,000円。
10,000円。
といった比較的参加しやすい金額帯で支援する人が多いということです。
一方で、支援総額で見ると事情は少し変わります。
CAMPFIREの統計では、2万円以上のリターンが支援総額に占める割合も大きいとされています。
ここは、クラファンのリターンを考えるうえでかなり重要だと思っています。
たとえば、
5,000円のリターンを100人が選べば50万円です。
一方で、
50,000円のリターンを10人が選んでも50万円です。
支援件数では5,000円の方が多い。
でも集まる金額は同じです。
つまり、
支援されやすい価格帯だけを見ても、クラファン全体の設計はできません。
参加しやすいリターン。
中心になるリターン。
高単価のリターン。
それぞれに役割があります。
僕は、
「平均支援額はいくらですか?」
という質問を、
「平均に合わせてリターンをつくるための質問」ではなく、「目標金額を達成するには何人の支援が必要なのかを考えるための質問」
として使う方がいいと思っています。
平均支援額を1万円として考えると、
100万円 ÷ 1万円なので、
単純計算では100人の支援が必要になります。
CAMPFIRE公式でも、目標金額を考える時には、
「何人から、いくらの支援が必要なのか?」
を考えることを推奨しています。
ただし、
「CAMPFIREの平均が1万円だから、自分も必ず1万円になる」
わけではありません。
ここが大切です。
クラファンの支援単価は、
プロジェクトによってかなり変わります。
たとえば、
商品を先行販売するプロジェクト。
飲食店をつくるプロジェクト。
イベント。
出版。
地域活性化。
個人の挑戦。
企業の新商品。
それぞれ支援する理由も、リターンの価格帯も違います。
CAMPFIREの統計でも、1万円以下の支援が多い傾向は全カテゴリー共通ですが、その割合はカテゴリーによって約50〜80%まで変動しています。
だから、
平均1万円は「正解」ではなく、ひとつの基準。
と考えた方がいいと思っています。
目標金額を考える時、僕ならCAMPFIRE全体の平均だけではなく、
このプロジェクトなら、平均いくらくらいになりそうか
を考えます。
その時に見るのが、リターンです。
たとえば、
3,000円の応援リターン。
5,000円の商品。
10,000円のメインリターン。
30,000円のセット。
100,000円のスポンサー枠。
があったとします。
全部を均等に選んでもらえるわけではありません。
「一番多く選ばれそうなのはどれか」
「既存のお客さんならどれを選びそうか」
「法人ならどの価格帯まで考えられるか」
を予測します。
そして、
リターンごとの想定人数 × 金額
を積み上げます。
この方が、
「平均1万円だから○人」
と考えるより、ずっと現実に近づきます。
ここも大事です。
平均支援額は、
最初から決まっている数字ではありません。
リターン設計によって変わります。
3,000円〜5,000円のリターンしかなければ、平均支援額が3万円になる可能性は低い。
反対に、
10,000円。
30,000円。
50,000円。
100,000円。
と、支援する理由のある高価格帯まで設計できれば、平均支援額は上がる可能性があります。
だから僕は、
平均支援額を、
「世の中ではいくらなのか」だけではなく、「自分たちはいくらになるように設計するのか」
という視点でも見ます。
リターンについては、「クラファンのリターン設計方法|支援される『お返し』の考え方」でも詳しくまとめています。
では、
「平均支援額を上げたいから、10万円のリターンをいっぱい置けばいい」
のか。
もちろん、そうではありません。
価格だけ高くしても、
その金額を支払う理由がなければ選ばれません。
特に高額リターンでは、
誰が買うのか。
なぜその金額を出すのか。
その人にとってどんな価値があるのか。
まで考える必要があります。
法人スポンサーなら、
企業名掲載。
商品提供。
イベント参加。
PR。
コラボレーション。
など、企業側が参加する理由を考える。
個人向けなら、
体験。
限定商品。
特別な参加権。
応援そのもの。
などがあります。
大切なのは、
金額を上げることではなく、その金額で支援する理由をつくること。
です。
反対に、
「支援しやすい方がいいから」
と、
1,000円。
3,000円。
5,000円。
だけにすると、目標金額によってはかなり多くの人数が必要になります。
たとえば100万円を集めるのに、
平均支援額が5,000円なら200件。
1万円なら100件。
2万円なら50件。
必要になります。
僕は目標金額を決める時に、
その人数、本当に集められる?
まで考えます。
目標金額については、「クラファンの目標金額の決め方|必要な金額だけで決めてはいけない理由」でも詳しく書いています。
クラファンで、
「100万円集めたい」
という話だけをしていると、数字が大きくて少し漠然としています。
でも、
平均支援額1万円なら100人。
平均支援額2万円なら50人。
と考えると、
急に具体的になります。
さらに、
その100人は誰なのか。
その50人は誰なのか。
公開初日に何人が支援してくれそうなのか。
既存のお客さんは何人いるのか。
誰が紹介してくれそうなのか。
まで考えていきます。
僕は、
目標金額を「円」だけで考えず、「人」に変換する
ことがすごく大切だと思っています。
必要な支援人数を出してみたら、
「全然足りない」
となることもあります。
でも、そこで、
「じゃあクラファンは無理だ」
と決める必要はありません。
公開までに、
既存のお客さんへ話す。
SNSで発信する。
試食会や体験会をする。
イベントへ参加する。
知人に紹介してもらう。
プロジェクトについて意見を聞く。
そうやって、
支援してくれる可能性のある人を増やしていく。
これもクラファンの準備です。
人脈については、「クラファンは人脈がなくてもできる?|人脈が少ない人が公開前にやること」でも詳しくまとめています。
ここも勘違いしやすいところです。
平均支援額が、
5,000円。
10,000円。
30,000円。
どれが優秀なのか。
という話ではありません。
たとえば、商品を多くの人に知ってもらうことが目的なら、
少額でもたくさんの人に支援してもらうことに価値があるかもしれません。
一方で、
設備投資や店舗づくりなど、大きな金額が必要なら、
高額リターンや法人スポンサーを含めた設計が必要になるかもしれません。
つまり、
平均支援額も、クラファンの目的によって考え方が変わる
ということです。
「クラファンの平均支援額はいくらですか?」
という質問への答えは、
CAMPFIREでは、
約1万円。
です。
でも僕なら、
そこで終わりません。
自分のリターンなら、平均はいくらになりそうか。
その平均なら、何人必要なのか。
その人数は現実的なのか。
誰が支援してくれそうなのか。
足りなければ、公開までに何をするのか。
まで考えます。
だから、
平均支援額は目標金額を決める答えではなく、目標金額を現実に落とし込むための数字。
だと思っています。
クラファンを考える時、
「300万円集めたい」
だけでは、まだ計画とは言えません。
その300万円を、
何人から。
どんなリターンで。
どのくらいずつ支援してもらうのか。
まで考える。
そして、
その人たちが本当に見えているか
を確認する。
ここまでやると、
クラファンの目標金額が、
「希望する金額」から、
「集めるための計画」
に変わっていきます。
平均支援額は、そのために使う数字だと僕は考えています。
クラファンの目標金額の決め方|必要な金額だけで決めてはいけない理由
クラファンは人脈がなくてもできる?|人脈が少ない人が公開前にやること
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