「クラウドファンディングをやってみたいけど、人脈がありません」
相談を受けていると、よく聞く言葉です。
知り合いが多い人。
SNSのフォロワーが多い人。
経営者仲間がたくさんいる人。
そういう人じゃないと、クラファンはできないのではないか。
そんな不安を持つ方もいます。
僕の答えは、
今、人脈が少なくてもクラウドファンディングには挑戦できます。
ただし、
「人脈がなくても、公開すれば何とかなる」という意味ではありません。
必要なのは、
今どれだけ人脈を持っているかよりも、
公開までに、応援してくれる人をどれだけ増やしていけるか
です。
クラウドファンディングについて、
「人脈がなくても大丈夫です」
と言われることがあります。
僕も、人脈が少ないことだけを理由に挑戦を諦める必要はないと思っています。
でも、
「人脈がなくても大丈夫」だけを切り取るのは少し危険
だと思っています。
なぜならクラウドファンディングは、
公開した瞬間にCAMPFIREが知らない人を大量に集めてくれる仕組みではないからです。
CAMPFIREも、公開前から身近な人やつながりのある人にプロジェクトを知らせ、一人ひとりへ直接呼びかけることを勧めています。
だから僕が伝えたいのは、
人脈が少なくても挑戦できる。
ただし、必要な応援者を公開前から増やしていく準備は必要。
ということです。
僕は2017年、自分自身で初めてクラウドファンディングに挑戦しました。
目標金額は100万円。
結果は約3万円でした。
当時、僕にはコミュニティのメンバーがいました。
だから、
「クラファンを始めて告知すれば、ある程度は支援してもらえるだろう」
と思っていました。
でも、実際は違いました。
そこで分かったのが、
「知り合いがいること」と「支援してくれる人が見えていること」は別
ということです。
コミュニティに100人いる。
SNSに1,000人フォロワーがいる。
名刺をたくさん持っている。
それだけでは、クラファンの支援者リストにはなりません。
大切なのは、
誰がこの挑戦を知っていて、誰が応援したいと思ってくれているのか。
ここです。
僕はクラファンで人脈を考える時、
単純な人数だけでは見ません。
たとえば、
フォロワー1万人。
でも、ほとんど交流がない。
という人と、
フォロワー300人。
でも、普段からやり取りがあり、活動を知ってもらっている。
という人。
クラファンでは、後者の方が支援につながることも十分あります。
なぜなら支援は、
フォローしているかどうかではなく、応援する理由があるか
で決まるからです。
人脈というと、
「たくさんの人を知っていること」
をイメージしがちですが、
クラファンでは、
自分の挑戦を知ってくれている人との関係
として考えた方が分かりやすいと思っています。
人脈がないと思っている人でも、一度具体的に書き出してみると、
「本当に誰もいない」
ということは意外と少ないです。
たとえば、
家族。
友人。
以前の職場の人。
今の仕事のお客さん。
取引先。
昔の同級生。
趣味のつながり。
SNSで交流している人。
地域の知り合い。
過去に商品やサービスを購入してくれた人。
などです。
ここで大切なのは、
全員に支援をお願いすることではありません。
まず、
「この挑戦を伝えたい人は誰だろう?」
と考えること。
そこから始めます。
次に、
「この人なら興味を持ってくれそう」
「一度話を聞いてもらいたい」
という人を具体的に整理します。
僕なら、
名前。
関係性。
なぜ興味を持ってくれそうか。
どんな伝え方がよさそうか。
支援だけでなく、紹介や拡散をお願いできそうか。
などを考えます。
CAMPFIREも現在、関係性の深い人やプロジェクトを広めてくれそうな人をリスト化し、LINEやメールなどで一人ひとりに直接伝えることを推奨しています。
これは、
「知り合い全員に営業する」
という話ではありません。
自分の挑戦を、ちゃんと届けたい相手を具体的にする
ということです。
ここがこの記事で一番伝えたいことです。
今、
支援してくれそうな人が10人しかいない。
だからクラファンはできない。
ではありません。
では、
公開までに30人、50人と、自分の挑戦を知ってくれる人を増やすにはどうすればいいか。
を考えます。
SNSで発信する。
既存のお客さんへ話す。
イベントへ参加する。
知人に相談する。
試食会や体験会を開く。
商品を実際に使ってもらう。
事業について意見を聞く。
一緒に考えてくれる人を増やす。
こうした動きも、全部クラファンの準備です。
CAMPFIREも2026年版のガイドで、公開1か月以上前から情報発信を始め、潜在的な支援者との関係をつくることを推奨しています。
だから、
人脈は公開時点で完成しているものではありません。
公開前から育てていくものです。
人脈を増やそうとして、
突然、
「来月クラファンをやります!」
「応援してください!」
だけを発信しても、なかなか関係は生まれません。
僕なら、その前から、
なぜこの挑戦をしたいのか。
今何を準備しているのか。
どんな問題を解決したいのか。
誰に届けたいのか。
どんな迷いや試行錯誤があるのか。
を発信します。
すると、
「それ面白いですね」
「応援したいです」
「私も似たことで困っています」
という反応が生まれます。
そこから会話が始まり、
知っている人が、応援してくれる人へ変わっていく。
これが公開前にやりたいことです。
クラファンで必要なのは、
自分で支援してくれる人だけではありません。
「この企画、あの人に合いそうだから紹介します」
と言ってくれる人も、とても大切です。
CAMPFIREでは、支援者について「自分の知人」「知人の知人」「サイトなどを通じて知る人」という広がり方が紹介されています。
つまり、
自分の人脈だけで完結させる必要はありません。
最初の人が、
次の人へ紹介してくれる。
その人が、また別の人へ伝えてくれる。
クラウドファンディングには、そうやって関係が広がっていく可能性があります。
だから僕は、
人脈は「持っている数」ではなく、「これから育てるもの」
だと考えています。
では、
「公開前にSNSのフォロワーを増やせばいいですか?」
という話にもなります。
フォロワーが増えること自体は悪くありません。
でも、
数字を増やすことが目的にならない方がいい
と思っています。
必要なのは、
たくさんのフォロワーではなく、
この挑戦に関心を持ってくれる人との接点
です。
100人増えて誰とも会話しないより、
10人と話して、
「始まったら支援したい」
と言ってもらえる方が、クラファンの準備としては強いことがあります。
SNSをどう使うかについては、「クラファンのSNS集客方法」で詳しくまとめています。
僕が公開前に確認したいのは、
「フォロワーは何人ですか?」
ではありません。
「公開したら、最初に支援してくれそうな人は誰ですか?」
です。
5人名前が出る。
10人出る。
20人出る。
そこから、
目標金額に対して足りているのか。
もっと準備が必要なのか。
を考えます。
CAMPFIREの2026年版データでも、公開後最初の1週間で目標金額の30%の支援を集めたプロジェクトは、目標到達しやすい傾向が示されています。そのため公式も、公開前から身近な人へ支援をお願いしておくことを推奨しています。
公開前に何を準備するかは、「クラファン公開前にやるべき準備」でも詳しく解説しています。
クラウドファンディングを始めたい。
でも人脈がない。
そう思った時に、
「じゃあ自分には無理だ」
と考える必要はありません。
ただ、
「人脈がなくても何とかなる」
とも考えない方がいい。
今、応援してくれる人が少ないなら、
公開までに増やす。
自分の挑戦を知られていないなら、
発信する。
関係がないなら、
話してみる。
商品を知られていないなら、
体験してもらう。
足りないものを確認して、
公開前からひとつずつつくっていけばいい。
僕はこれが、クラウドファンディングの考え方としてとても大切だと思っています。
人脈は、
持っている数で挑戦できるかどうかが決まるものではありません。
これから、
自分の挑戦を知ってくれる人、応援してくれる人をどう増やしていくか。
そこからクラファンは始まっています。
・クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている
・クラファンのSNS集客方法|「支援お願いします」だけでは集まらない
・クラファンで失敗しやすい7つのケース|公開前に確認したいポイント
クラウドファンディングについて相談したい方は、僕のプロフィールページからご確認ください。