クラウドファンディングは、個人や企業だけのものではありません。
自治体でも、
地域振興。
文化・観光。
施設。
社会課題。
ふるさと納税。
などにクラファンが活用されています。
CAMPFIREも2026年8月更新の自治体向けガイドで、自治体によるクラウドファンディングを、ふるさと納税や地方創生などに活用する方法を紹介しています。
でも僕が考えているのは、
自治体自身がクラファンをすることだけではありません。
地域で、
「こんなことをやりたい」
と思った人が挑戦しやすくなる。
その挑戦を、
市民。
企業。
地域外の応援者。
行政。
みんなで支えられる。
クラファンを、そんな地域の仕組みにできたら面白いと思っています。
僕は自治体とクラファンの関係を、大きく2つに分けて考えています。
ひとつは、
自治体自身がクラファンを実施する。
もうひとつは、
地域の民間プロジェクトがクラファンへ挑戦しやすい環境を、自治体がつくる。
です。
前者はすでに多くの自治体で実施されています。CAMPFIREにも「自治体・公共」の事例カテゴリーがあり、地域活性化などの取り組みが紹介されています。
僕が特に可能性を感じているのは、後者です。
自治体が主体となり、
地域の施設を整備する。
文化や自然を守る。
観光を盛り上げる。
地域課題を解決する。
といったプロジェクトをクラファンで発信する方法があります。
ふるさと納税と組み合わせたクラウドファンディングも、そのひとつです。
この場合、単にお金を集めるだけではなく、
「この税金・支援が、何のために使われるのか」
を具体的なプロジェクトとして見せられることに意味があります。
地域外に住む出身者や、その地域に関心を持つ人に、
「この取り組みなら応援したい」
と思ってもらう入口にもなります。
僕が将来的にやりたいのは、こちらです。
たとえば、
商店を始めたい。
地域イベントを開催したい。
古民家を再生したい。
新しい商品をつくりたい。
子どもの居場所をつくりたい。
という人が市役所へ相談に来た時、
資金調達の選択肢として、
融資。
補助金。
助成金。
だけではなく、
「クラウドファンディングという方法もあります」
と案内できる。
そのうえで、
この企画はクラファンに向いているのか。
誰が支援者になるのか。
企業と連携できないか。
地域外にも届けられないか。
を一緒に考える。
僕は、こういう環境が地域にあると、挑戦の数そのものが増えると思っています。
ここは大切です。
僕は、
「補助金や助成金をなくして、全部クラファンにすればいい」
とは考えていません。
行政だから支援できる事業もあります。
公共性が高く、行政予算で実施した方がいいものもあります。
そのうえで、
資金調達や地域参加の選択肢をひとつ増やす。
という考え方です。
行政のお金だけではなく、
市民。
企業。
地域外の人。
からも参加してもらえる。
そうすれば、
支援金だけではなく、
その事業を応援する人そのものを増やす
ことができます。
自治体が地域のクラファンを支援するとしても、
必ず行政がお金を出す必要はありません。
たとえば僕なら、
相談窓口。
クラファン勉強会。
地域企業との接点づくり。
地域メディアへの情報提供。
SNSや広報での周知。
地域内の団体紹介。
なども考えます。
行政が持っているのは、予算だけではありません。
地域の企業。
団体。
住民。
施設。
情報。
信用。
との接点があります。
そうした資源を使って、
挑戦者が挑戦しやすい環境をつくる。
これも行政にできる支援だと思っています。
自治体が地域クラファンの環境づくりに関わると、
企業にも参加してもらいやすくなる可能性があります。
地域企業には、
スポンサーとして支援する。
商品やサービスを提供する。
社員が参加する。
プロジェクトを紹介する。
次の事業で連携する。
など、さまざまな関わり方があります。
前の記事でも書きましたが、
企業スポンサーは、
「お金を出してくれる会社」ではなく、地域プロジェクトへの参加者
として考えます。
行政がその接点をつなぐことができれば、
挑戦者と企業の新しい関係が生まれる可能性があります。
自治体とクラファンを組み合わせるなら、
僕はここが一番大切だと思っています。
1件成功した。
新聞に載った。
支援が集まった。
そこで終わりではなく、
「次に挑戦したい人」へ、その経験を残す。
今年は古民家。
次は地域イベント。
その次は新商品。
さらに店舗。
と、地域の中で挑戦が続いていく。
前の記事で書いた、
「ステップアップ型クラウドファンディング」
にもつながります。
一度のクラファン成功ではなく、
地域に「挑戦してもいいんだ」という空気をつくる。
そこまでいけば、クラファンは地域施策のひとつとしてかなり面白くなると思っています。
僕が目指しているのが、
市役所にクラウドファンディングの相談窓口をつくること。
です。
地域で何か始めたい人が、
「お金がないからできない」
で終わる前に、
一度相談できる。
クラファンに向いていれば挑戦する。
向いていなければ、別の方法を考える。
大切なのは、
クラファンをやらせる窓口ではなく、挑戦を実現する方法を一緒に考える窓口
にすることです。
そして成功事例が増えれば、
次の挑戦者が出てくる。
支援した人が、今度は挑戦する側になるかもしれない。
企業も参加する。
地域外から人も入ってくる。
そんな循環をつくりたいと思っています。
自治体がクラファンを活用する方法には、
自治体自身のプロジェクト。
ふるさと納税。
地域PR。
民間プロジェクト支援。
企業連携。
などがあります。自治体向けの活用事例やガイドは、CAMPFIREでも現在まとめられています。
でも僕が一番可能性を感じているのは、
クラファンを通して、地域から挑戦が生まれ続ける仕組みをつくること。
です。
行政が全部やる必要はない。
行政が全部お金を出す必要もない。
地域にいる挑戦者を見つけ、
市民や企業とつなぎ、
一緒に実現する。
僕はクラウドファンディングを、
地域の挑戦を行政・企業・市民で支える仕組み
として、もっと活用できると思っています。
地域クラファンを一度で終わらせない|毎年育てる「ステップアップ型クラウドファンディング」という考え方
地域活性化にクラファンを使うメリット|まちづくり・地域プロジェクトで応援を集める方法
クラファンで企業スポンサーを集める方法|「ロゴ掲載」だけにしない協賛リターンの考え方
クラウドファンディングについて相談したい方は、僕のプロフィールページからご確認ください。