「クラウドファンディングのページって、長い方がいいですか?」
クラファンページを作っていると、よく聞かれる質問です。
想いを書いていたら、どんどん長くなってしまった。
反対に、
「今の人は長い文章を読まないから、できるだけ短くした方がいいですよね?」
という話もあります。
僕の答えは、
長いか、短いかではなく、必要なことが十分に伝わる長さにする。
です。
ただし、同じことを伝えられるなら、
僕は短い方がいい
と思っています。
必要な情報まで削って短くする必要はありません。
でも、
同じ話を繰り返す。
本人にしか分からない説明が長く続く。
プロジェクトと直接関係のない経歴を延々と書く。
という文章なら削った方がいい。
つまり、
「長くてもいい」ではなく、「必要だから長くなるならいい」。
これが僕の考えです。
ここは少し面白いところです。
CAMPFIREの2026年6月までの統計では、本文の文字数が多いプロジェクトほど目標到達率が高い傾向があります。
ただ僕は、
「だから長文にすれば成功しやすい」
とは考えていません。
文字数が多いプロジェクトほど、
プロジェクトの背景。
起案者のこと。
実現したいこと。
資金の使い道。
リターン。
スケジュール。
などを丁寧に説明している可能性があります。
つまり大事なのは、
文字数そのものではなく、
支援を判断するために必要な情報が十分にあること
だと思っています。
その情報を3,000文字で伝えられるなら、わざわざ5,000文字にする必要はありません。
僕がページを見る時は、
「何文字あるか?」
より、
「支援する人が判断するために、足りないものはないか?」
を見ます。
何のプロジェクトなのか。
誰がやっているのか。
なぜやるのか。
何を実現したいのか。
支援金を何に使うのか。
リターンは何なのか。
いつ実行するのか。
なぜ今、応援してほしいのか。
ここが分からないなら、短すぎる可能性があります。
反対に、それらが十分伝わっているのに、
同じ想いを言い方を変えて何度も書いているなら、長すぎるかもしれません。
だから僕は、
長い・短いではなく、「十分な長さ」
と考えています。
そして、十分伝わるなら短い方が読み手の負担は少ない。
ここは、クラファンページを作る時にかなり大切だと思っています。
ページを訪れる人は、全員同じ状態ではありません。
たとえば、
友人や知人。
既存のお客さん。
普段からSNSを見てくれている人。
公開前からクラファンについて聞いていた人。
すでに、
「この人のクラファンなら支援しよう」
と決めた状態でページを開く人もいます。
そんな人に、
「まず僕の長いストーリーを全部読んでください」
とする必要はありません。
支援することを決めているなら、
どのリターンにするかを選んで、できるだけスムーズに支援してもらう。
その方がいいと思っています。
僕がまずつくりたいのは、
タイトル
→ メイン画像
→ 概要文
→ ページ冒頭
→ 支援する
という流れです。
CAMPFIREでもタイトルは最初に目に触れる重要な要素とされ、メイン画像は「プロジェクトの顔」と位置づけられています。また、概要文にはプロジェクト概要を3行程度で表示できます。
つまり、
ページを開く前のタイトルとメイン画像。
開いた直後の概要と冒頭。
ここまでで、
「何のクラファンか」
「自分は応援したいか」
を判断できる状態にしておきたい。
すでに支援する気持ちがある人なら、ここからリターンへ進んでもらえばいい。
最後まで読ませることが目的ではなく、支援しやすくすることが目的
だからです。
もちろん、ページを開いた人全員が、その場ですぐ支援を決めるわけではありません。
「何でこのプロジェクトをやるんだろう?」
「どんな人なんだろう?」
「本当に実現できるのかな?」
「この金額を支援する理由はあるかな?」
と思う人もいます。
その人たちには、
続きを読んでもらう。
ここで初めて、長いページの意味が出てきます。
つまりクラファンページには、
すでに支援したい人の短い導線と、
まだ判断できない人が納得するための長い導線
の両方が必要だと思っています。
僕は、ページ冒頭で、
何のプロジェクトなのか。
誰のためのものなのか。
何が実現するのか。
をまず伝えたい。
そこで、
「もう支援したい」
となった人には支援してもらう。
まだ決められない人には、
「なぜ、これをやるの?」
と興味を持ってもらう。
そこから、
挑戦する理由。
これまでの経験。
問題意識。
商品やサービスへの想い。
実現したい未来。
へ進んでもらいます。
つまり、
ページ冒頭はストーリーの始まりではなく、支援するか、もっと読むかを選べる入口
だと考えています。
以前の記事でも紹介しましたが、僕はページを作る時、
日常
→ 自分事
→ 興味
→ ストーリー
→ 想い
→ 支援する理由
という流れを意識することがあります。
いきなり、
「私は○年に生まれて……」
から始めるのではなく、
読み手が、
「これ、自分にも関係あるかも」
と思えるところから入る。
そこで興味を持ってもらってから、
なぜこの人が挑戦するのかを伝える。
ストーリーは、
書き手が話したい順番ではなく、
読み手が知りたくなる順番
にする。
ここが重要です。
そして今回、もうひとつ大切にしたいのが、
見出しと画像をセットで設計すること
です。
見出しは文章を区切るためだけのものではありません。
画像も飾りではありません。
僕は、
「見出し+画像」を見た時に、次を読みたくなるか
を考えます。
たとえば、
「僕について」
という見出しと普通のプロフィール写真。
これでも情報は伝わります。
でも、
「なぜ、10年間続けた店をもう一度つくるのか」
という見出しと、当時のお店や本人の写真があったら、
「何があったんだろう?」
と思うかもしれません。
この、
「ちょっと続きを知りたい」
をつくる。
見出しと画像は、次の文章を読むための予告編だと思っています。
長いページほど、最初から最後まで一文字ずつ読む人ばかりではありません。
スクロールしながら、
画像を見る。
見出しを見る。
気になったところで止まる。
という読み方もあります。
だから、
「自己紹介」
「プロジェクトについて」
「今後について」
のような見出しだけより、
その見出し自体に内容を持たせる。
たとえば、
「この商品をつくるまで3年かかりました」
「僕がこの場所を残したい理由」
「100万円で最初に実現したいこと」
などです。
見出しだけ追っても、
ページ全体のストーリーがある程度分かる。
そこに画像を組み合わせる。
そうすると、
全部読まなくても理解できるページ
になります。
CAMPFIREでは、文章ばかりが長く続くと読まれにくくなるとして、画像とテキストの分量を6:4程度にすることをひとつの目安として案内しています。
また、2026年6月までの統計では、ページ内に画像・動画を11枚以上掲載したプロジェクトは目標到達率が高い傾向があります。
ただ、僕は、
「11枚必要だから画像を11枚入れる」
とは考えません。
商品の特徴なら商品写真。
利用シーンなら使用イメージ。
起案者の話なら本人の写真。
仕組みなら図解。
スケジュールならタイムライン。
文章より画像で伝えた方が早いものを画像にする。
その方がページ全体も短くできます。
ここは今回、はっきり書いておきたいところです。
僕は長いページを否定しません。
でも、
長い方がいいとも思っていません。
必要な情報が十分にあり、
同じ内容を、
500文字で伝えるか。
1,000文字で伝えるか。
なら、
僕は500文字を選びます。
クラファンページを読みに来た人は、
文章を読むこと自体が目的ではありません。
プロジェクトを理解し、
支援するかどうかを判断するために読んでいます。
だから、
読み手の時間を必要以上に使わせない
ことも大切だと思っています。
CAMPFIREも、文章は1文を短くして適度に改行し、ストーリーの展開に合わせて画像を入れることを推奨しています。
僕も公開前には、スマホでページを見ることをおすすめしています。
ただ文字が読めるかだけではなく、
タイトル。
メイン画像。
概要。
冒頭。
見出し。
画像。
リターン。
まで、
スクロールした時の流れ
を見る。
途中で急に文字だらけになっていないか。
似た画像が続いていないか。
どこまで読んでも何の話か分からない状態になっていないか。
「ここで支援したい」と思った時に、迷わないか。
作る側ではなく、
支援する側の画面で確認する。
これが大切です。
僕は、
クラファンページの評価を、
「最後まで読まれたか」
だけでは考えません。
タイトルとメイン画像を見て支援した。
冒頭を読んで支援した。
商品説明だけ読んで支援した。
ストーリーを全部読んでから支援した。
どれでもいい。
大切なのは、
その人が支援を判断するために必要な情報へたどり着けたか。
です。
だからページは、
最初から最後まで順番通り読ませる一本道ではなく、
人によって必要なところまで読める設計
にした方がいいと思っています。
僕が文章を削るか迷った時は、
「これは支援する判断に必要か?」
で考えます。
なぜこのプロジェクトをするのか。
なぜ自分がやるのか。
本当に実現できるのか。
何にお金を使うのか。
どんな未来になるのか。
こうしたものは必要です。
反対に、
同じ話を何度もしている。
プロジェクトと関係のない経歴。
本人にしか意味が分からないエピソード。
言葉を変えて想いを繰り返している。
なら、削ることを考えます。
短くするために必要な情報を削るのではなく、必要のない文章を削る。
この違いは大きいです。
CAMPFIREも、限定公開URLを使って公開前に友人や知人へページを読んでもらい、意見をもらうことを推奨しています。
僕なら、その時、
「長かった?」
だけではなく、
「最初に何のクラファンだと思った?」
「どこで支援したいと思った?」
「どこで読むのをやめた?」
「どの見出しや画像が気になった?」
「分からないままだったことは?」
と聞きたい。
その方が、
単純な文字数ではなく、
ページの導線そのもの
を確認できます。
「クラファンページは長い方がいいですか?」
と聞かれたら、
僕なら、
長いか短いかではなく、必要な情報が十分にある長さにする。
と答えます。
ただし、
同じことを伝えられるなら、短い方がいい。
そして、
全員に最後まで読ませようとしない。
まず、
タイトル → メイン画像 → 概要 → 冒頭
までで、支援できる人には支援してもらう。
そこではまだ判断できない人には、
「見出し+画像」
で、
「もう少し知りたい」
と思ってもらい、続きを読んでもらう。
ストーリーが必要な人には、しっかり伝える。
そして最後に、
「このプロジェクトなら支援したい」
と思える理由をつくる。
クラファンページをつくる目的は、
文章を全部読んでもらうことではありません。
支援するために必要な情報を、必要な人へ届けること。
です。
すでに支援を決めている人には、
できるだけ短く支援まで進める導線をつくる。
まだ決められない人には、
見出しと画像で興味をつなぎ、
必要なストーリーや情報を読んでもらう。
だから僕は、
クラファンページは「長いページ」でも「短いページ」でもなく、「必要なところまで読めるページ」にする。
と考えています。
そして、
必要な内容が同じなら、
できるだけ短く、分かりやすく。
でも、
支援するために必要な話なら、
長くなっても削らない。
ページの長さではなく、
支援までの導線から考える。
これが、僕がクラファンページをつくる時に大切にしていることです。
支援されるクラファンページの作り方|長いストーリーの前に必要な「入口」
クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている
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