クラウドファンディングを始めると、
「SNSでたくさん告知しないといけませんよね?」
と聞かれることがあります。
もちろん、SNSはクラファンを広げるための大切な手段です。
でも僕は、
SNSで何回も「支援お願いします」と投稿すれば支援が集まる
とは考えていません。
大切なのは、
支援をお願いする前に、プロジェクトを知り、興味を持ち、応援したくなる接点を増やすこと。
SNSの役割は、クラファンページのURLを貼ることではありません。
この記事では、僕がクラウドファンディングのSNS集客で大切にしている考え方を紹介します。
まず知っておいてほしいのが、
CAMPFIREに掲載すれば、自動的にたくさんの人が見つけてくれるわけではない
ということです。
CAMPFIREにも多くのユーザーがいます。
でも、同時にたくさんのプロジェクトが公開されています。
CAMPFIRE公式も、プロジェクトページへ外部から人を誘導する方法のひとつとしてSNS活用を案内しています。
だから、
CAMPFIREに公開すること
と、
そのページへ人を連れてくること
は、別の仕事だと考えた方がいいです。
そして、ページまで来てもらった人を支援につなげるための作り方は、「支援されるクラファンページの作り方」で詳しく解説しています。
僕がクラウドファンディングで何度も伝えているのが、
クラファンは公開前から始まっている
ということです。
これはSNSも同じです。
公開当日に突然、
「今日からクラファン始めました!支援お願いします!」
と投稿する。
それまで何も知らなかった人からすると、
「急にどうしたんだろう?」
となります。
それよりも公開前から、
「今、こんなことを考えています」
「こんな商品をつくっています」
「実はこんな課題があります」
「こんな挑戦をしようと思っています」
と少しずつ伝えておく。
すると公開した時には、
「あの話、ついに始まったんだ」
という状態をつくれます。
SNSは公開日から使うものではなく、
公開前から興味を育てる場所
です。
SNSだけでなく、支援者候補や公開初日の動きまで含めた準備は、「クラファン公開前にやるべき準備」で詳しくまとめています。
クラファン期間中によく起こるのが、
毎日、
「現在○%です!」
「あと○万円です!」
「支援お願いします!」
という投稿だけになってしまうことです。
もちろん、進捗報告やお願いも必要です。
でも、それだけが続けば、見る側も慣れてしまいます。
僕なら、投稿する切り口を変えます。
たとえば、
なぜ挑戦するのか
このプロジェクトを始めた理由。
誰が挑戦しているのか
これまでの経験や人柄。
何をつくっているのか
商品やサービスの特徴。
どんな裏側があるのか
準備、失敗、試行錯誤。
支援すると何ができるのか
リターンや参加方法。
支援者の声
実際に応援してくれた人の反応。
今どこまで来ているのか
進捗、達成、次の目標。
ひとつのクラファンでも、発信できることはたくさんあります。
CAMPFIRE公式でも、SNSでは「なぜプロジェクトをするのか」「リターン」「目指す世界」などを発信することが紹介されています。
一度投稿したから、
「もう告知した」
ではありません。
SNSでは、すべてのフォロワーが毎回の投稿を見るわけではありません。
また、
1回見ただけでは支援しなかった人が、
2回、3回とプロジェクトについて知ることで、
「ちょっと見てみようかな」
となることもあります。
ただし、同じ文章を何度も投稿するのではなく、
角度を変えながら接点を増やす
ことが大切です。
今日は商品の話。
明日は挑戦した理由。
次は支援者の声。
その次は準備の裏側。
同じプロジェクトでも、見せる入口を変えます。
「フォロワーが少ないからクラファンは難しいですか?」
という相談もあります。
僕は、
フォロワー数だけでは判断しません。
1万人フォロワーがいても、普段ほとんど交流がなければ支援につながらないことがあります。
逆にフォロワーが数百人でも、
日頃から交流している。
活動を知ってもらっている。
応援してくれる関係がある。
という人の方が支援につながることもあります。
大切なのは、
数字として何人いるかではなく、どんな関係の人がいるか。
です。
クラファンで必要なのは、フォロワーを増やすことだけではありません。
応援してくれる人を増やすことです。
ここはかなり重要です。
SNSに投稿すると、
「みんなに伝えた」
ような気持ちになります。
でも実際には、
投稿を見ていない人。
見たけど、自分に向けた話だと思っていない人。
気になっているけど、あとで見ようと思って忘れている人。
もいます。
だから僕は、
SNS投稿と個別の声かけは別物
だと考えています。
特に公開初期に支援してほしい人には、
「投稿を見ておいてください」
だけではなく、
一人ひとりに直接伝えることも大切です。
もちろん、知らない人へ一斉に営業DMを送るという意味ではありません。
これまでの関係の中で、
「この人には、この挑戦をちゃんと伝えたい」
と思う人へ、自分の言葉で伝えます。
X。
Instagram。
Facebook。
TikTok。
YouTube。
SNSはいろいろあります。
CAMPFIREの2026年版ガイドでも、X・Instagram・TikTok・YouTubeなどがSNSでの広報手段として紹介されています。
でも僕は、
全部やらないといけないとは思っていません。
誰に届けたいのか。
その人はどこにいるのか。
自分が普段どこで発信しているのか。
を考えます。
普段Facebookで関係をつくってきた人が、クラファンの時だけ突然TikTokを始めても、すぐに支援者が集まるとは限りません。
新しいSNSを育てるより、
すでに関係がある場所をしっかり使う
方がいいケースも多くあります。
媒体によって、人の見方も違います。
Xなら短い気づきや考え。
Instagramなら写真や動画。
Facebookなら背景やストーリー。
YouTubeなら本人の言葉で詳しく話す。
同じクラファンでも、伝え方を少し変えられます。
ただ、全部を別々につくる必要もありません。
ひとつの出来事を、
文章にする。
写真にする。
短い動画にする。
詳しく話す。
というように、素材を使い回せばいい。
発信量を増やすために仕事を増やしすぎない
ことも大切です。
クラウドファンディングは、公開中ずっと同じ発信をするより、
時期によって役割を変えた方が伝わりやすいです。
公開直後
まずはスタートしたことを伝える。
事前に話していた人へ個別に連絡する。
最初の支援をつくる。
中盤
なぜ挑戦しているのか。
商品の魅力。
準備の裏側。
支援者の声。
など、まだ知らない人や迷っている人に向けて発信します。
終盤
締切を明確に伝えます。
「いつでも支援できる」状態から、
「今参加するかどうかを決める」
状態になります。
この時期は、
残り日数。
現在の支援状況。
あとどこまで目指しているのか。
を具体的に伝えます。
SNSを使うと、
いいね。
表示回数。
フォロワー。
が気になります。
もちろん参考にはなります。
でもクラファン期間中に僕が本当に見たいのは、
支援につながっているか
です。
どの投稿からページを見てもらえたのか。
何を話した時に問い合わせが来たのか。
どんな人がシェアしてくれたのか。
個別に声をかけた人が支援してくれたのか。
SNSの数字を伸ばすこと自体が目的ではありません。
クラファンの存在を知ってもらい、参加してもらうためにSNSを使う。
この順番を忘れないことが大切です。
SNS集客を含め、クラファンでうまくいかなくなりやすいポイントは、「クラファンで失敗しやすい7つのケース」でも整理しています。
最後にまとめると、僕ならこの5つを確認します。
① 公開前から発信しているか
突然クラファンを始めていないか。
② 誰に届けたいか決まっているか
フォロワー全員ではなく、支援してほしい人を考える。
③ 「支援お願いします」以外の発信があるか
ストーリー、商品、裏側、支援者など複数の切り口を使う。
④ SNSだけで終わっていないか
必要な人には個別でも伝える。
⑤ SNSの数字ではなく支援につながっているか
目的を見失わない。
この5つです。
クラウドファンディングというと、
「SNSで拡散する」
という言葉がよく使われます。
もちろん、多くの人に届くことは大切です。
でも僕は、
広く届くことだけがSNS集客ではない
と思っています。
挑戦を知ってもらう。
何度か接点を持ってもらう。
人柄や想いを知ってもらう。
支援する理由を知ってもらう。
そして、
「この挑戦に参加したい」
と思ってもらう。
SNSはそのための場所です。
クラファンの集客を考える時は、
「何回告知するか?」ではなく、「応援したくなる接点をどう増やすか?」
から考えてみてください。
・クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている
・クラファンで失敗しやすい7つのケース|公開前に確認したいポイント
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