「うちの商品でもクラウドファンディングできますか?」
企業から相談を受ける時、よく出てくる質問です。
新商品。
新店舗。
新規事業。
イベント。
地域プロジェクト。
クラファンにはいろいろな使い方があります。
でも僕は、いきなり、
「どんなリターンにしますか?」
「目標金額はいくらにしますか?」
からは始めません。
企業がクラファンをやるなら、その前に決めておきたいことがあります。
僕ならまず、
①何のためにやるのか
②誰に届けるのか
③何を確かめたいのか
④クラファン後にどうするのか
⑤誰が社内で動かすのか
この5つを整理します。
クラファンを成功させるためというより、
クラファンを事業にちゃんとつなげるため
です。
最初に決めたいのは、目的です。
「資金を集めたい」
だけでは少し足りません。
たとえば、
新商品の先行販売をしたい。
一般販売前に需要を見たい。
新規事業を知ってもらいたい。
最初のお客さんをつくりたい。
販売実績をつくりたい。
地域や企業との関係をつくりたい。
同じクラファンでも、目的によって設計は変わります。
僕は企業クラファンでは、
支援総額を目的にするのではなく、支援総額の先に何をつくりたいのか
を確認します。
300万円集めることより、
300万円集まったことで何ができるのか。
そこから考えます。
次に見るのが、
最初に誰が支援するのか。
です。
企業の場合、
「全国の人に届けたい」
となりがちです。
でも、最初から全国を見ても動きにくい。
僕ならまず、
既存顧客。
取引先。
過去のお客さん。
社員や関係者。
地域企業。
SNSでつながっている人。
商品と相性のいい層。
などを整理します。
クラファンは、
ページを公開したら知らない人が勝手に集まってくる仕組みではありません。
だから公開前に、
「最初の支援者は誰か」
が見えていることが大切です。
フォロワー数より、
具体的な顔が何人浮かぶか。
僕はそちらを見ます。
企業がクラファンを使うなら、
支援金以外にも取れるものがあります。
たとえば、
この商品に需要があるか。
どの価格帯が動くか。
どのリターンが選ばれるか。
どんな人が買うのか。
どの訴求に反応するのか。
企業向け需要があるのか。
こうしたものは、
市場から得られる一次情報
です。
だからクラファン前に、
「今回、何が分かったら成功なのか」
を決めておく。
すると、支援総額だけでプロジェクトを評価しなくて済みます。
たとえば目標金額は達成しなかったとしても、
想定外の企業需要が見つかった。
新しい顧客層が分かった。
一般販売につながる100人のお客さんができた。
なら、事業として意味があるケースもあります。
僕が企業クラファンで特に大切だと思っているのが、ここです。
クラファンが終わった後、どうするのか。
新商品なら一般販売へ。
店舗なら来店へ。
新規事業なら本格展開へ。
イベントなら次の関係へ。
クラファン
↓
終了
↓
「ありがとうございました」
で止めない。
たとえば商品なら、
クラファンで500人が支援してくれた。
その500人に一般販売後も買ってもらう。
口コミしてもらう。
次の商品を知ってもらう。
企業なら、
クラファンでつくった顧客・実績・データを、その後どう使うか
まで先に設計します。
僕はむしろ、
クラファンそのものより、
クラファン終了後から逆算する
くらいでいいと思っています。
企業クラファンでは、これもかなり重要です。
プロジェクトページをつくる人。
写真を用意する人。
商品情報を確認する人。
SNSを発信する人。
問い合わせへ対応する人。
支援者へ活動報告を出す人。
リターン発送を管理する人。
クラファンは、外部のサポート会社へ依頼したとしても、
企業側が何もしなくていいプロジェクトにはなりません。
特に大事なのは、
社内にひとり、
「このプロジェクトを動かす人」
がいることです。
担当者が決まっていない。
確認に毎回1週間かかる。
SNSを誰も更新できない。
となると、進行そのものが止まります。
クラファンはページ制作だけではなく、
社内体制も含めて準備する必要があります。
企業から相談を受ける時、
僕が一度確認したいのが、
そもそもクラファンをやる必要があるのか
です。
商品を普通に販売した方がいい場合もあります。
広告を出した方がいい場合もあります。
営業した方がいい場合もあります。
クラファンは万能ではありません。
だから、
「最近クラファンが流行っているから」
「競合もやっているから」
ではなく、
この会社、この商品、このタイミングでクラファンを使う意味があるか
を見る。
場合によっては、
「今はやらない方がいい」
という判断も必要です。
企業クラファンの相談を受けたら、
僕はまず、
目的
届ける相手
確認したいこと
クラファン後
社内担当者
を整理します。
ここが見えてから、
目標金額。
リターン。
ページ。
公開期間。
SNS。
をつくります。
順番を逆にしない。
リターンを考える前に、
誰が買うのか。
目標金額を決める前に、
何を実現したいのか。
ページを書く前に、
クラファン後に何へつなげるのか。
を決める。
僕は企業のクラファンを、
単独のイベントとして考えていません。
商品開発。
マーケティング。
PR。
販売。
顧客づくり。
一般販売。
その流れの中にクラファンがある。
だから、
クラファンを成功させる設計ではなく、事業につながるクラファンを設計する。
ここが企業クラファンでは特に重要だと思っています。
クラファンでいくら集めるか。
その前に、
クラファンを使って、会社として何を次へ進めたいのか。
まず、そこから考えてみてください。
法人・企業がクラファンを活用する方法|資金調達だけではない7つの使い方
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