「最初は支援が入ったのに、急に止まってしまいました」
クラウドファンディングをやっていると、こういう時期が来ることがあります。
公開直後には支援が入った。
SNSにも反応があった。
でも数日すると、支援がほとんど動かなくなる。
すると不安になって、
「もっとSNSに投稿しないと」
「毎日、支援お願いしますと言わないと」
と思ってしまう人もいます。
でも僕は、
支援が止まった時ほど、ただ発信量を増やす前に、一度状況を見ることが大切
だと思っています。
クラファンには、公開直後と終了直前に比べて、支援が落ち着きやすい中盤があります。
僕自身も、これまで多くのプロジェクトを見てきて、
中弛みする期間そのものは珍しいことではない
と感じています。
問題なのは、
支援が止まったことではありません。
止まったのに、何も変えず同じことを続けること。
です。
公開直後の勢いが落ち着くと、
「もうこのクラファンはダメなのでは?」
と思うことがあります。
でも、募集期間が残っているなら、まだできることはあります。
CAMPFIREの統計でも、活動報告を継続的に投稿しているプロジェクトほど目標到達率が高い傾向があります。
ただし、
「活動報告を書けば支援が増える」
という単純な話ではありません。
大切なのは、
公開したあともプロジェクトを動かし続けること。
です。
クラファンは、公開した瞬間に完成するものではありません。
公開後の反応を見ながら、
伝え方。
リターン。
届ける相手。
発信内容。
を見直していきます。
僕なら、支援が止まった時に最初に考えるのは、
どこで止まっているのか?
です。
そもそもプロジェクトを知られていないのか。
ページは見られているけど、支援されないのか。
リターンが選びにくいのか。
既存のお客さんには届いたけど、その先へ広がっていないのか。
興味は持ってもらえているけど、今支援する理由がないのか。
原因によって、次にやることは変わります。
だから、
支援が止まった
↓
SNS投稿を増やす
とすぐ考えるのではなく、
支援が止まった
↓
なぜ止まった?
↓
次の打ち手を変える
という順番で考えます。
まず僕なら、
スタートしてから何が起きたのか
を確認します。
どのリターンが選ばれたのか。
どんな人が支援してくれたのか。
SNSから反応があったのか。
個別連絡から支援につながったのか。
逆に、想定していたのに動かなかった人たちは誰なのか。
たとえば、
既存のお客さんはかなり支援してくれた。
なら、次はその外側へ広げる必要があります。
SNSでは反応があるのに支援されない。
なら、ページやリターンを見直す必要があるかもしれません。
高額リターンだけ動かない。
なら、価格ではなく、その金額を支援する理由が弱い可能性もあります。
つまり、
最初の1週間は、支援を集める期間であると同時に、答え合わせの期間
でもあります。
支援が止まると、
「残り○日です!」
「まだ目標に届いていません!」
「応援お願いします!」
という投稿ばかりになりがちです。
でも、それだけが続くと、見る側も慣れてしまいます。
僕なら、
なぜこの挑戦を始めたのか。
商品やサービスの魅力。
準備している裏側。
支援してくれた人の声。
よく聞かれる質問。
リターンの詳しい紹介。
今回実現したい未来。
など、
違う角度からプロジェクトを伝えます。
同じクラファンでも、人によって興味を持つ入口は違います。
だからSNS集客は、
同じ「支援してください」を繰り返すことではなく、
応援したくなる接点を増やすこと。
だと考えています。
この考え方は、「クラファンのSNS集客方法|『支援お願いします』だけでは集まらない」でも詳しくまとめています。
CAMPFIREには活動報告機能があります。
活動報告は、単なる日記ではありません。
支援してくれた人。
お気に入り登録している人。
まだ支援するか迷っている人。
に、
プロジェクトが今も動いていることを伝える場所
です。
僕なら、
「今日は○%になりました」
だけではなく、
なぜそこまで来られたのか。
支援してくれた人への感謝。
次に何を目指しているのか。
今どんな準備をしているのか。
まで伝えます。
支援が止まった時ほど、
止まっている数字ではなく、動いているプロジェクトを見せる。
ここが大切です。
すでに支援してくれた人は、
支援した時点で役割が終わるわけではありません。
SNSでシェアする。
知人へ紹介する。
口コミする。
「こんなプロジェクトがあるよ」と誰かに話す。
こうした応援もできます。
だから僕は、
「ご支援ありがとうございます」
だけで終わらせず、
次にどんな形で応援してもらえるのかを具体的に伝える
ことも大切だと思っています。
たとえば、
「こんな人に知ってもらえたらうれしいです」
「もし共感してもらえたらシェアしてください」
と伝える。
支援者は、
一度お金を出してくれた人ではなく、
一緒にプロジェクトを広げてくれる参加者になってくれる可能性がある。
僕はそう考えています。
公開してみると、
事前には分からなかった声が出てくることがあります。
「1個だけ欲しい」
「家族用のセットが欲しい」
「こんな体験があったら参加したい」
「法人向けのプランはないですか?」
などです。
こうした声があれば、
追加リターンを検討する
方法もあります。
ただし、
「支援が止まったから、とにかく何か増やそう」
ではありません。
誰が欲しいのか。
なぜ必要なのか。
その追加によって、新しい支援理由が生まれるのか。
を考えます。
追加リターンは、
数合わせではなく、
新しい参加方法をつくるために使う。
これが大切です。
クラファンの中盤が難しいのは、
スタート時ほど新鮮ではなく、
終了直前ほど締切感もないことです。
だから僕は、
中盤には新しいニュースをつくる
ことを考えます。
第一目標100%達成。
次の目標への挑戦。
追加リターン。
新しい協力者。
イベント開催。
試食会や体験会。
メディア掲載。
支援者から届いた声。
などです。
前の記事でも書きましたが、
僕は、
100%達成はゴールではなく、次の発信材料
だと考えています。
クラファンをスタートした時には反応しなかったSNSのフォロワーでも、
「100%達成しました!」
という投稿には、
「おめでとう!」
とコメントしてくれることがあります。
そのコメントやシェアをきっかけに、
それまでプロジェクトを知らなかった人へ届く可能性も生まれます。
だから僕は、
クラファン期間中に、
次に話したくなる出来事をつくる
ことも大切にしています。
SNSへ何度投稿しても、見ていない人はいます。
だから支援が止まった時は、
個別連絡も見直します。
まだ連絡していない人はいないか。
「あとで見るね」と言っていた人はいないか。
プロジェクトに興味を持ちそうな人を紹介してもらえないか。
企業や取引先へ伝えられているか。
ただし、
同じ人へ何度も、
「まだ支援してくれませんか?」
と送るのは違います。
相手との関係を考えながら、
必要な人へ、必要なタイミングで、きちんと届ける。
ここを大切にします。
僕は、クラファンには中弛みする期間があると考えています。
以前紹介した21日という考え方でも、
最初の1週間。
中盤の1週間。
最後の1週間。
と役割を分けています。
中盤は、
ただ支援が落ちる期間ではありません。
最初の1週間を見直し、最後の1週間へ向けて仕込む期間。
です。
何が動いたのか。
何が動かなかったのか。
次に誰へ届けるのか。
何を新しいニュースにするのか。
必要ならリターンを追加するのか。
そこを考えます。
だから僕は、
中弛みを完全になくそうとは考えていません。
むしろ、
中弛みの期間をどう使うか
が重要だと思っています。
ここは、かなり大切です。
クラファンの相談を受けていると、
「CAMPFIREに掲載したら、CAMPFIREのユーザーにも見てもらえますよね?」
という話になることがあります。
もちろん、CAMPFIRE内でプロジェクトを見つけて支援してくれる人がゼロという意味ではありません。
でも僕は、
CAMPFIREが自分たちの代わりに集客してくれる前提では、クラファンを設計しません。
CAMPFIREは、
プロジェクトを掲載し、支援を受け付けるための場所です。
僕たちが考えなければいけないのは、
誰に届けるのか。
どうやって知ってもらうのか。
なぜ支援したいと思ってもらうのか。
です。
そこは、プロジェクトオーナー側でつくっていく必要があります。
だから数字が止まった時も、
「そのうち誰かに見つけてもらえるだろう」と待たない。
自分たちの届け方を変える。
新しい接点をつくる。
人へ直接伝える。
発信内容を変える。
そこを動かします。
クラファンは、
ページを置いて待つものではありません。
僕なら、焦って、
同じ「支援お願いします」を何度も投稿する。
理由なく値下げする。
誰に向けたものか分からないリターンを増やす。
支援していない人を責める。
数字が動かないから発信そのものをやめる。
ということはしません。
そして、
「CAMPFIREに載っているんだから、そのうち集まるだろう」と待つこともしません。
数字が止まったら、
同じことを繰り返すのではなく、
自分たちの動きを変える。
そこからです。
できることをやっても、
思ったように支援が伸びないこともあります。
そんな時に大切なのは、
都合のいい理由を探すことではなく、
今の数字を現実として見ること
だと思っています。
そもそも支援者候補が足りなかったのか。
目標金額が高すぎたのか。
リターンが届いていないのか。
プロジェクトそのものへのニーズが弱いのか。
伝え方が悪かったのか。
そこで見えたことは、
今回のクラファンだけではなく、
その後の商品や事業にも使える一次情報です。
クラファンは資金調達であると同時に、
市場から答えをもらえる場所
でもあります。
思うように支援されなかったなら、
そこから何を学ぶか。
そこまで含めてクラファンだと思っています。
「クラファンの支援が止まりました。どうすればいいですか?」
と聞かれたら、
僕ならまず、
焦って同じことを繰り返さない。
と答えます。
最初の動きを振り返る。
どこで止まっているかを見る。
発信の切り口を変える。
活動報告をする。
支援者に次の応援方法を伝える。
必要なら追加リターンを検討する。
新しいニュースをつくる。
個別連絡を見直す。
そして、最後の1週間へ向けて準備する。
支援が止まった時に必要なのは、
ただ、
「もっと支援してください」
とお願いすることではありません。
今までの動きを見て、次の打ち手を変えること。
です。
クラファンは、
公開したら最後まで同じ設計で走るものではありません。
僕は、
公開後も、反応を見ながら改善していくプロジェクト
だと考えています。
だから、
数字が止まった時こそ、
「どうして支援されないんだろう?」
だけで止まるのではなく、
「次に何を変えよう?」
と考えてみてください。
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