クラウドファンディングの相談に来る方は、当然、
「クラファンをやりたい」
と思って来られます。
でも僕は、相談を受けたからといって、
必ずクラファンを勧めるわけではありません。
話を聞いた結果、
「今はやらない方がいいと思います」
「もう少し準備してからの方がいいです」
と伝えることもあります。
クラファンは、誰でもページを作れば成果が出るものではありません。
大切なのは、
クラファンをやることではなく、その挑戦を実現すること。
だから僕は、
「クラファンができるか」
より先に、
「今、クラファンをやる意味があるか」
を見ています。
相談で、
「○百万円必要なのでクラファンをしたいです」
という話があります。
もちろん、資金調達はクラファンの役割のひとつです。
でも僕は、
お金が必要なことだけでは、クラファンをやる理由としては弱い
と考えています。
なぜ、その挑戦をするのか。
誰に届けたいのか。
支援すると何が実現するのか。
誰が最初に応援してくれそうなのか。
ここが見えていない状態で、
「300万円必要だから300万円集めたい」
となっているなら、一度止まって考えます。
必要額は起案者側の事情です。
支援者が知りたいのは、
「自分が支援することで何が起きるのか」
だからです。
僕は、
「人脈が少ないからクラファンはできない」
とは考えていません。
これから応援者を増やせばいいからです。
ただ、
「誰にもまだ話していません」
「公開すればCAMPFIREから人が来ると思っています」
という状態なら、そのまま公開することは勧めません。
クラファンは、
ページを掲載して待つものではありません。
公開前から、
企画を話す。
意見を聞く。
応援者候補を増やす。
最初に支援してくれそうな人をつくる。
という準備が必要です。
僕が見るのは、
今何人知り合いがいるかではなく、公開日までに誰を支援者候補にできるか。
です。
そこをつくる意思がないなら、クラファンとは相性が悪いと思っています。
これはかなり大きな判断材料です。
クラファンを始めると、
発信する。
人へ連絡する。
コメントや質問へ返す。
活動報告を出す。
状況を見ながら改善する。
という動きが必要になります。
僕がページを作ったとしても、
僕が起案者の代わりになることはできません。
特に、
「SNSはしたくない」
「知り合いには声をかけたくない」
「営業は苦手なので全部お願いしたい」
となると、かなり難しくなります。
もちろん、苦手なことを無理に全部やる必要はありません。
でも、
自分の挑戦なのに、自分が誰にも届けない
ではクラファンは動きにくい。
僕はサポートする立場ですが、
主役はあくまで挑戦者です。
クラファンは、
お金が集まれば終わりではありません。
むしろ、そこから約束を実行します。
商品を作る。
店舗を開く。
イベントを開催する。
リターンを届ける。
だから僕は、
もし目標金額が集まったら、本当に実行できるのか
を見ます。
見積もりがない。
製造先が決まっていない。
必要な許可を確認していない。
発送方法を考えていない。
実行する人がいない。
この状態なら、先にそこを整理します。
支援を集める前に、
支援された時に責任を果たせる状態
をつくる必要があります。
クラファンには準備が必要です。
ページ。
画像。
リターン。
審査。
支援者候補。
発信。
企業への案内。
こうしたものを整えます。
だから、
「来月お金が必要なので、今週公開したい」
という相談では、内容によっては難しいと伝えます。
ページだけなら急いで作れるかもしれません。
でも、
支援が動く状態は、数日で突然できるものではありません。
僕は普段、
ページを完成させる時間より、
公開前に応援者をつくる時間を大切にしています。
期限から逆算して準備できないなら、
クラファン以外の方法を考える方がいい場合もあります。
ここは大切です。
僕が、
「今はクラファンをやらない方がいい」
と伝えるのは、
その企画が悪いと言っているわけではありません。
タイミングが早い。
準備が足りない。
別の資金調達方法の方が合っている。
先にお客さんをつくった方がいい。
そういうことがあります。
半年準備してからならできる。
既存顧客を増やせばできる。
企業スポンサー候補へ先に話せばできる。
商品をもう少し固めればできる。
つまり、
「やらない」ではなく、「今じゃない」
という判断もあります。
僕はクラウドファンディングのサポートを仕事にしています。
だから、
相談者全員に、
「クラファンやりましょう」
と言った方が、仕事にはなるかもしれません。
でも、それは僕がやりたいことではありません。
僕が見たいのは、
クラファンを実施したかどうかではなく、その挑戦が前へ進んだかどうか。
です。
場合によっては、
普通に販売した方がいい。
融資の方がいい。
補助金を調べた方がいい。
もう少しお客さんを増やした方がいい。
という判断もあります。
クラファンは手段のひとつです。
手段を使うことが目的になったら、順番が逆になります。
クラファンを検討している人の話を聞く時、僕はまず、
なぜクラファンをするのか。
最初に誰が応援するのか。
本人が公開中に動けるのか。
集まった後に実行できるのか。
準備する時間があるのか。
を見ます。
ここが整っていれば、
「どうクラファンを設計するか」
へ進みます。
整っていなければ、
まず不足しているものをつくります。
僕はクラファンの専門家だからこそ、
何でもクラファンにすればいいとは思っていません。
クラファンに向いている企画もある。
まだ早い企画もある。
別の方法の方がいい企画もある。
大切なのは、
クラファンを実施することではなく、その人が本当にやりたいことを形にすること。
だから僕は、
「どうやったらクラファンできますか?」
だけではなく、
「本当に今、クラファンをやるべきですか?」
というところから一緒に考えています。
クラファン現場判断①|ページが完成したら公開していい?僕が公開を延期する判断基準
クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている
クラファンは人脈がなくてもできる?|人脈が少ない人が公開前にやること
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