クラウドファンディングのサポートをしていると、時々難しい判断を迫られることがあります。
そのひとつが、
「自分にとって得な選択」と「クライアントにとって最善の選択」が違う時。
今回は、僕が実際に経験した出来事を紹介します。
あるクラファン案件で、治療費を集めるためのプロジェクトを準備していました。
ページをつくり、内容を整理し、公開に向けて準備を進めていた時のことです。
プラットフォーム側から、当時の掲載条件では、その目的のままでは掲載が難しいという話がありました。
そこで、別の見せ方も検討しました。
たとえば、治療費を集めるのではなく、病気について知ってもらう活動として企画を組み直す方法です。
でも、僕はそこで考えました。
「それは、本当にこの方がやりたいことなのか?」
もちろん、病気について多くの人に知ってもらうことにも意味があります。
でも、その方がクラファンをする一番の目的は、治療費を集めることでした。
それなのに、掲載するために別の目的へ変えてしまう。
僕は、それは違うと思いました。
クラファンを掲載することが目的ではない。
その人が実現したいことのために、クラファンという手段を使う。
ここを忘れてはいけないと感じました。
実は、最初に準備していたプラットフォームは、僕がパートナー契約を結んでいるところでした。
そのため、僕にとっても収益面でメリットがありました。
別のプラットフォームへ変更すれば、そのメリットはなくなります。
さらに、それまで準備してきたページやリターンを見直す必要もあります。
正直、簡単な選択ではありません。
でも、だからといって、自分にとって得な方法を勧めるのは違う。
僕の収益より、クライアントが実現したい目的を優先する。
そう判断し、目的に合う別のプラットフォームへ切り替える方向で進めました。
この経験から、僕は改めて大切なことを確認しました。
クラファンの掲載先を考える時、僕が見るのは次の3つです。
① その人が本当に実現したいことは何か。
② その目的に合った形で掲載できるか。
③ 支援者に、資金の使い道を正直に説明できるか。
プラットフォームごとに特徴や掲載条件があります。
だからこそ、最初に決めた場所へ無理に合わせるのではなく、必要なら選び直すことも大切です。
僕はクラウドファンディングのサポートを仕事にしています。
でも、クラファンを実施してもらうこと自体がゴールではありません。
大切なのは、その人が本当に実現したいこと。
そして、支援してくれる人にも、その目的を正しく伝えることです。
自分にとって得な方法が、相手にとっても最善とは限らない。
だから僕は、
「この提案は、本当にこの人のためになっているか?」
を考えるようにしています。
クラファンの専門家だからこそ、プラットフォームありきではなく、挑戦者の目的から考える。
今回の出来事は、その大切さを改めて感じた経験でした。
クラファン現場事例①|目標100万円で約3万円。僕の初クラファンが失敗した理由
クラファン現場判断②|この企画はクラファンをやらない方がいい?僕が相談で止める5つのケース
クラファンで失敗しないための5つの重要ポイント|公開前に僕が確認すること
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