企業のクラウドファンディングでは、
「会社のことをしっかり説明しないと」
「商品の特徴を全部載せたい」
「開発背景も詳しく伝えたい」
と、どうしても情報量が増えやすくなります。
もちろん、必要な情報は伝えなければいけません。
でも僕は、
クラファンページを会社案内や商品パンフレットにはしません。
ページの目的は、
会社について全部理解してもらうことではなく、
支援するために必要な情報を、必要な人へ届けること。
だからです。
企業クラファンには、すでに会社を知っている人も来ます。
既存顧客。
取引先。
社員や関係者。
事前にクラファンの話を聞いていた人。
こうした人は、
「この会社なら応援したい」
という状態でページを見ることがあります。
その人に、会社の歴史を最初から長く読んでもらう必要はありません。
一方で、
初めて会社を知った人には、
なぜこの商品をつくったのか。
どんな会社なのか。
本当に信頼できるのか。
を知ってもらう必要があります。
つまりクラファンページには、
すぐ支援したい人と、もう少し知ってから判断したい人
の両方が来ます。
僕は、この2つの導線を同時につくります。
最初に考えるのは、
タイトル
↓
メイン画像
↓
概要
↓
ページ冒頭
↓
支援
という短い導線です。
ここまで見れば、
何をするプロジェクトなのか。
誰がやっているのか。
何が実現するのか。
が分かる状態にする。
すでに応援する気持ちがある人なら、ここでリターンを見て支援できます。
僕は、
ページの冒頭を、長い文章のスタート地点だけにはしません。
「ここで支援する人」と、
「もう少し読む人」が分かれる場所として考えます。
企業ページでよくあるのが、
「弊社は1998年に創業し……」
から始まる形です。
会社の歴史が重要なプロジェクトなら必要です。
でも、支援者が最初に知りたいことは、
会社の沿革とは限りません。
たとえば新商品なら、
「どんな商品なのか」
「自分にどんなメリットがあるのか」
の方が先かもしれません。
だから、
会社が伝えたい順番ではなく、支援者が知りたい順番
でページをつくります。
会社紹介は信頼につながる場所で入れればいい。
最初から全部出す必要はありません。
すぐ支援しない人には、
もう少し読んでもらいます。
僕が意識している流れは、
日常
↓
自分事
↓
興味
↓
ストーリー
↓
想い
↓
支援する理由
↓
リターン
です。
たとえば、
「こんなことで困った経験はありませんか?」
から入り、
その課題に対して、
なぜこの商品をつくったのか。
どんな経験があったのか。
なぜ今クラファンなのか。
を伝えていく。
企業側の説明を並べるのではなく、
読み手が少しずつ「自分にも関係がある」と感じられる順番
をつくります。
クラファンページは、文章を全部読む人ばかりではありません。
スマートフォンで、
ざっとスクロールして見る人も多い。
だから僕は、
見出しだけ読んでも、ページ全体の流れが分かる
状態を目指します。
そして、
見出しと画像をひとつのセットにする。
たとえば、
「自己紹介」
より、
「なぜ、30年間つくってきた商品を今変えるのか」
の方が、次を読みたくなります。
そこに工場や開発者の写真がある。
すると、
文章を読む前から、
「この先に何が書いてあるのか」
が伝わります。
見出し+画像は、
次の文章の予告編
として使います。
企業クラファンは情報量が多くなりやすいので、画像の役割も大きいです。
商品写真。
利用シーン。
比較図。
サイズ。
製造工程。
開発者。
スケジュール。
資金の使い道。
リターン。
文章で長く説明するより、画像の方が早く伝わることがあります。
僕は画像を、
ページを豪華にするためではなく、理解する時間を短くするため
に使います。
画像で分かるなら、文章を減らす。
同じことを文章と画像で何度も繰り返さない。
それだけでもページはかなり読みやすくなります。
法人案件では、
営業資料。
商品カタログ。
会社案内。
社内プレゼン資料。
がすでにあることがあります。
もちろん素材としては使えます。
でも、
そのままクラファンページへ貼ればいいとは限りません。
営業資料は営業相手向け。
会社案内は会社を知ってもらうため。
クラファンページは、
支援するか判断してもらうため。
目的が違います。
既存資料から必要な情報だけを抜き出し、
クラファン用に順番を組み直します。
企業側では、ページ制作をパソコンで確認することが多いです。
でも実際に読む人は、スマートフォンの場合も多い。
だから僕は、
公開前に必ずスマホで見ます。
文章が長すぎないか。
画像内の文字が小さくないか。
見出しだけでも流れが分かるか。
スクロールしていて疲れないか。
支援したいと思った時に、リターンへ進みやすいか。
作る画面ではなく、支援者が見る画面で確認する。
これはかなり大切です。
企業クラファンのページなら、僕は最後に、
タイトルとメイン画像だけで内容が分かるか。
冒頭までで、すでに応援したい人が支援できるか。
見出しだけでもページの流れが分かるか。
画像が理解を早くしているか。
スマホで読みやすく、支援しやすいか。
を確認します。
情報が足りなければ追加する。
同じ説明が何度もあれば削る。
僕は、
長いページか、短いページか
では判断しません。
必要な情報が届いているかで判断します。
企業は伝えたいことが多い。
だからこそ、全部を書くことより、
順番を考えることが重要です。
すでに応援したい人には、短い導線を。
まだ迷っている人には、理由を順番に。
会社の歴史を知りたい人には、その情報を。
商品の詳細を知りたい人には、その情報を。
全員に同じ量を読んでもらう必要はありません。
僕が企業クラファンのページで一番大切にしているのは、
最後まで読ませることではなく、支援したくなった瞬間に支援できること。
です。
クラファンページは説明資料ではありません。
支援までの導線を設計するページ。
企業クラファンでも、まずそこから考えていきます。
法人クラファン実践⑤|企業クラファンのリターンはどう作る?一般販売につなげる設計方法
支援されるクラファンページの作り方|長いストーリーの前に必要な「入口」
クラファンページは長い方がいい?|支援につながるページの長さと導線設計
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