クラウドファンディングでは、
「最終日までに目標金額を達成できれば成功」
と思われることがあります。
もちろん、最終的に目標を達成することは大切です。
でも僕は、クラファンを設計する時、
最終日に100%になればいい
とは考えていません。
僕が現場でひとつの目安にしているのは、
公開初日30%
3日で50%
1週間で第一目標100%
です。
これはCAMPFIRE公式の基準ではありません。
150件以上のクラファンサポートをしてきた中で、僕自身が公開前の準備や初速を見るために使っている目安です。
そして、もうひとつ大事なのは、
初日30%になれば安心という意味でもない
こと。
理想を言えば、
公開した瞬間に第一目標100%へ届いてもおかしくない。
僕は、それくらいの準備を目指しています。
理由のひとつが、
クラファンには中盤があるから。
です。
公開直後は、
「クラファンを始めました」
というニュースがあります。
最終週には、
「残り7日」
「あと3日」
「本日最終日」
というニュースがあります。
でも、その間はどうでしょう。
何もしなければ、
「まだクラファンをやっています」
しか発信する理由がなくなります。
実際、クラファンの現場では、この中盤で支援が落ち着くことは珍しくありません。
だから僕は、
中盤へ入る前に、できるだけ大きな動きをつくっておきたい
と考えています。
第一目標を100%達成すると、
新しい発信理由ができます。
「目標金額を達成しました」
というニュースです。
これは、
「クラファンを始めました」
とは違う反応が生まれることがあります。
僕自身、SNSで何度も感じてきたことですが、
クラファン開始の投稿には反応しなかった人でも、
「100%達成しました」
という投稿には、
「おめでとうございます!」
とコメントしてくれることがあります。
そこから投稿がもう一度見られる。
シェアされる。
初めてプロジェクトを知る人が出てくる。
つまり、
100%達成そのものが、次の拡散材料になる。
だから僕にとって100%は、
終了地点ではなく、
次の広がりをつくる通過点
なんです。
ここは誤解されたくないところです。
僕は、
「初日に30%集まったら成功」
とは考えていません。
30%は、
公開前の準備がどこまでできていたかを見る目安
です。
たとえば第一目標300万円なら、
初日30%は90万円。
僕が公開前に考えるのは、
「90万円集めたい」
ではなく、
「初日にその90万円を誰が支援するのか」
です。
既存顧客なのか。
知人なのか。
企業スポンサーなのか。
高額リターンなのか。
その人たちへ、公開前から話ができているのか。
ここまで見ます。
数字は結果ですが、
その数字をつくる準備は公開前にできます。
前の記事で、
100万円と1000万円では支援構造が違う、
という話を書きました。
でも、初速を見る考え方は同じです。
第一目標1000万円なら、
初日30%で300万円。
ここで、
「初日に300万円なんて無理です」
となるなら、
僕は一度立ち止まります。
では、
なぜ1000万円を第一目標にしたのか。
誰がその1000万円をつくるのか。
企業スポンサーはいるのか。
高額支援候補はいるのか。
既存顧客はどれくらいいるのか。
をもう一度見ます。
大きな目標を置くなら、公開前の準備も大きくする。
金額だけ大きくして、集客方法は100万円の時と同じ。
それでは難しいと思っています。
2017年、僕自身がクラファンへ挑戦した時、
目標100万円に対して、集まったのは約3万円でした。
当時は、
公開してから頑張ればいい。
SNSで告知すれば届くだろう。
という感覚がありました。
でも実際は、
公開した瞬間に動いてくれる人をつくれていなかった。
この経験は、今の僕のクラファン設計にかなり影響しています。
だから今は、
公開初日を「集客開始の日」ではなく、「公開前準備の結果が出る日」
として見ています。
第一目標を早く達成したら、
そこで終わりではありません。
次に、
もっと多くの人へ届ける。
新しいリターンを出す。
企業連携を増やす。
第二目標をつくる。
一般販売へ向けた実績を増やす。
などを考えます。
企業案件なら特に、
第一目標達成後の動きまで最初から考えておく。
100%になったから休むのではなく、100%になったから次へ進む。
この感覚です。
僕が公開初期に見ているのは、
支援総額だけではありません。
誰が支援しているか。
どのリターンが動いているか。
事前に声をかけた人が動いているか。
企業スポンサーが予定どおり入っているか。
100%達成後に次のニュースをつくれるか。
ここを見ます。
初速は、
単なる数字ではなく、
公開前に考えた設計が本当に機能しているかの答え合わせ
でもあります。
もちろん、すべてのプロジェクトが理想どおり進むわけではありません。
中盤で止まることもあります。
最後の数日で大きく伸びることもあります。
でも最初から、
「最終日に追い込めばいい」
という設計にはしません。
僕が目指しているのは、
公開前にできるだけ準備し、最初の1週間で第一目標を突破し、その達成を使ってさらに広げるクラファン。
です。
最終日100%をゴールにするより、
1週間100%を次のスタートにする。
僕は、その方がクラファンの可能性を大きくできると考えています。
クラファン現場判断③|目標金額100万円と1000万円、何が違う?僕が金額より先に見るもの
クラファン現場判断①|ページが完成したら公開していい?僕が公開を延期する判断基準
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